ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Ross授業紹介! Elective Power of Prestige

GMBAのO(Class of 2024・ゼネコンからの社費留学)です。

 

今回は私がElectiveのなかでも特に気に入ったPower of Prestigeという、ビジネスにおける企業や個人のステータス(社会的地位)やレピュテーション(名声)を扱うストラテジーの授業を紹介したいと思います。

この授業は社会学(デュルケムやM・ヴェーバー)や生物学(霊長類研究)を引用しながら、ステータスやレピュテーションが人間や社会にとって何を意味し、人間の社会的営みの一つであるビジネスに、どのように作用しているかを学ぶ授業です。具体的には、企業や個人がなぜステータスやレピュテーションを気にする(べき)か、それらが実際にどのように企業やビジネスパーソンの成功や失敗に影響しているかを、ケースの事例を取り上げながら学びました。

 

教授いわく、人間がステータスやレピュテーションを気にしたり、それらが並べられたランキングが大好きなのは、生物としての生存戦略に叶った行動で、これは霊長類の研究・実験からも裏付けられているとのことです。つまり、高いステータスやレピュテーションを有する企業や人は、過去に素晴らしいパフォーマンスを出したからその地位や名声に預かっていると考えるのが自然であり、情報がない中で自分が生き残るために良い取引をしようと思えば、高いステータスとレピュテーションを有する企業や人を選ぶのは生存戦略上妥当であるという考え方がその裏にあるということです。

 

このステータスとレピュテーションをめぐって、授業で扱ったテーマとケースは以下の通りです。

テーマとケース
テーマ:「ステータスやレピュテーションの源泉は何か?」
ケース: ヒエラルキーのトップに君臨しつづけるマッキンゼーの成功
テーマ:「ステータスやレピュテーションが個人にとってどのような影響を与えるのか?」
ケース: 成功に自惚れて失敗したマッキンゼー取締役グプタ(インサイダー取引事件)と          タイコCEOコズロフスキー(業務上横領事件)
テーマ: 「ステータスやレピュテーションが企業にとってどのような影響を与えるのか?」
ケース: ネットワーク(人脈)効果を使ってレピュテーションを高め、ステータスを築き成功したベンチャーキャピタルa16zと高級服飾ブランド ココ・シャネル
テーマ:「レピュテーションマネジメント。どのように失った信用を取り戻すのか?」
ケース: 乗客を暴力的に引き摺り下ろしてネット炎上したユナイテッド航空とその謝罪対応
テーマ:「インターネットやSNSがステータスとレピュテーションに与える影響」
ケース: インフルエンサーとSNSを活用してファンを巻き込むことにより成功したBTS(K-Pop)
テーマ:「スーパースターエフェクトと勝者総取り社会」
ケース: OpenAIとグーグルとメタとアマゾンによる生成AIビジネスをめぐる戦い。

以上です。

 

個人的にはどれもおもしろいテーマとケースでした。

 

そして、この授業の興味深い点は、他のビジネススクールの授業と比較して、社会学や文化人類学といったより大きな視点と切り口からビジネスを研究している点です。たとえば、「ブランドとは何か?」と聞かれて、マーケティング的な回答をするならば”ブランドとは他者にシグナルを送る記号である”という回答で十分だと思います。しかし、この授業ではもう一歩踏み込んで、「そのブランドの力が有効なのは、人間はステータスを気にしてしまう社会的動物であり、それは生物の生存戦略として深く組み込まれており、企業の業績や個人のキャリアに作用しているからである」というより深い洞察を提供してくれる授業でした。

Rossの授業紹介 ~Marketing編~

Class of 2024のKです。

今回はマーケティング初心者の私が受講したマーケティング関連の選択授業をご紹介します。

 

(1)MKT603 Strategic Brand Management

ブランドが影響力を持つ仕組みやそのマネジメント方法を学ぶ授業です。担当するMarcus Collins教授は、昨年まで広告代理店のWieden+KennedyのChief Strategy Officerを兼務していた実務家で、実例に基づく話は興味深く、説得力があります。また、本筋とは関係ありませんが、彼のプレゼン能力の高さも参考になります(新入生はオリエンテーションで彼のプレゼンを聞くことになるでしょう!)

ブランドに関する議論はアート、カルチャーの要素が大きく、この授業を取れば実践的なスキルが身につくというものではありませんが、そうした要素の影響力の大きさを体系的に理解できたことは、マーケティング初心者として非常に有益だと感じています。

最終のチーム課題は、自分たちでブランドを1つ選び、授業で扱ったフレームワークを用いて分析し、特定した課題に対して解決策を提案するというものでした。ファイナンスバックグラウンドの私は、これまでいわゆるクリエイティブな仕事とは無縁でしたが、チームメイトと自由に議論して提案をまとめるプロセスは非常に楽しかったです。

 

(2)MKT642 Marketing Strategy for the Digital Age

デジタル技術を用いるマーケティング手法を学ぶ授業です。サーチエンジンやWebサイト、SNSへの広告とA/Bテストが主なテーマで、実務的な内容までカバーされています。期中の課題として、サーチ/Web広告のシミュレーションとA/Bテストのシミュレーションを行うため、授業で学んだことをより深く、実践的に理解することができました。また、最終課題としてHoutsuiteというSNSの管理プラットフォームのCertificateを無料で取得することができます。卒業後に実務で使う方にとっては非常に役立つ内容だと思いますし、そうでなくても身近なテーマなので楽しめると思います。

 

(3)MKT618 Marketing Research and Analytics

マーケティングの文脈で統計的な手法を使ってみるという授業です。Focus Groupや
Depth Interviewといった顧客調査のほか、Conjoint Analysis、Cluster Analysis等のデータ分析手法を学びます。課題では、実際にQuestionnaireを作成したり、Rを使って顧客データを分析するなど、実践的なスキルが身に着けられるように設計されています。

Rはコードのテンプレートが提供されるので、Rを自在に使いこなせるようになる訳ではありませんが、マーケティングに関するデータの収集・分析を総合的に学ぶことが出来ました。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

アメリカ横断旅行(from Ann Arbor to San Francisco)

こんにちは!T (FTMBA2, class of 2024)です。

今回は私が2023年春にアメリカで行ったroad tripについて書こうと思います。

私は昨年の夏(5月末~8月頭)にかけてサンフランシスコでインターンをしました。(インターンの内容については以下の記事をご覧ください。

アメリカ企業インターン記録 - ミシガン大学MBA日本人ブログ

その際、通勤や生活に車が必要になるため、以下の3つの選択肢の中の1つを選んでサンフランシスコで車を確保する必要がありました。

 

①ミシガンからサンフランシスコまで業者に車を輸送してもらう

②サンフランシスコで長期レンタカーをする

③ミシガンからサンフランシスコまで自分の車を運転していく

 

①については、片道$1,200程度で業者が大型レッカーで運んでくれます。ただし、発送時と受取時に立ち合いが必要かつ直前までその日時が決まらないことが多いです。私が話を聞いた業者は、この3日間のうちのどこかで発送or受取、いつになるかは4日前に連絡、という形式でした。(追加で$200ほど払えば日付指定ができるようです。それでも時間指定まではできないとか。)私の場合サンフランシスコに車を置いた後一旦日本に帰る必要があったことから制約の多いこの方法は断念しました。

 

②については、レンタカー会社にもよりますが3か月間で$2,000~3,000で車を借りることができるようです。長期間だと短期間よりも1日当たりの値段が下がることに加え保険も含まれているので安心です。私の場合自分の車があったことからこちらの方法は断念しましたが、トータルで見るとかなりお得かと思います。

 

さて、そんな流れで実際に③のroad tripを行うことになりました。4/30の午後にアナーバーを出発し5/3の午後にサンフランシスコに到着、3泊4日で約2,500マイル(4,000km)を走りました。前後の予定の関係上途中観光をすることができなかったのが少々心残りですが、総じて楽しいroad tripでした!

以下に簡単な旅程を書いておきます。

4/30:アナーバー(ミシガン)➡アイオワシティー(アイオワ)(450マイル)

5/1:アイオワシティー(アイオワ)➡ララミー(ワイヨーミング)(790マイル)

5/2:ララミー(ワイヨーミング)➡ファーンリー(ネバダ)(870マイル)

5/3:ファーンリー(ネバダ)➡サンフランシスコ(カリフォルニア)(250マイル)

 

(費用)合計$1,000

宿泊費:$300(1泊$100程度×3、 freeway沿いのホテル)

食費:$200(1日$50程度×4、freeway沿いのファストフード)

ガソリン代:$500(1回$50×10、250マイル走る毎に給油、)

 

①と比較すると若干安い程度なので費用面で凄くお得、というわけではありません。ただ、アメリカの広大な大地を車で走る(制限速度80マイル、130km/hの道路もあり)のは非常に気持ちが良いですし、移り行く景色を見るのも楽しかったです(プレーリー土中心のアメリカ中央部⇒土が白くなるソルトレークシティー周辺⇒赤くなるネバダ周辺等々)。

 

以下私がroad tripする際に気を付けていたことや反省点を書いておきますので参考にしてください。

・旅程には余裕を持って(1日800マイル以上走るとかなり疲れます)

・速度の出しすぎに注意(途中スピード違反で捕まっている車を何台か見ました)

・都市部(特にカリフォルニア州)では運転の荒い車も多い

・温水プール付きのホテルも多いので水着を持っていくと疲れが取れやすい

・ガス欠注意(ガソリンは余裕を持って入れる)

・夜のfreeway近辺のサービスエリアの治安は必ずしも良いとは言えない

 

アメリカ生活を楽しむためにも、車をお持ちの方はroad tripおすすめです!

Go Blue!

Fintech Challenge参加してきました

こんにちは、Nです。

ミシガン大学では課外活動として色々な団体が主催するケースコンペやピッチコンペがあるのですが、今回はその中で、Michigan Ross Business+ Techという団体が主催するFintech Challengeというピッチコンペに参加しました。紆余曲折ありつつもなんと優勝することができましたので、コンペの様子をレポートできればと思います。

Fintech Challenge概要

  • 目的: 未来のリーダーにフィンテック業界の奥深さと可能性を体験させる。
  • 参加資格: 学生なら誰でも参加可能(チーム構成:4-6人、合計32チーム)
  • 主な課題:
    • フィンテック業界の現状を理解
    • 革新的な解決策を考案
    • 審査員にピッチ
  • 期間: 3週間。
  • 褒賞:1位$5000、2位$3000、3位$2000
  • プログラム内容:
    • 実際の業界問題に取り組み、解決策を探る。
    • 業界の専門家や過去の参加者とのネットワーキング。
  • 対象者: フィンテックに関する事前知識や経験は不問。
  • 詳細:https://businesstech.bus.umich.edu/fintech-challenge/

実はノリで参加!?

当初は特に参加するつもりもなかったのですが、参加締切前日に、卒業後にファインナンス分野に就職予定のアメリカ人の友人から参加しないかと打診があり、フィンテックを知るいい機会かなと思い、2人でメンバー集めを始めました。締切当日に2人を追加リクルートし4人チーム結成、その後、キックオフイベントで2人のインド人が合流し、6人チームで走り出しました。 

当初、チーム結成した4人はフィンテックバックグラウンドなしのため、本大会への参加を機に「何かしら学びや経験を得るものがあるといいよね」、あと、「基本的にチルでいこうよ」、みたいな軽い動機で実は参加していました。キックオフ後にチーム合流したインド人2人はファイナンスのバックグラウンドもあり、そこから少しまじめに入賞を目指してみようかといった感じでした。

締切はいつも遅れ、劣等チーム?

本プログラムは期間が3週間あり、マイルストーンが細かく設定されており、どういうスケジュール感で進めばいいのか指針が出され、またマイルストーンごとに成果物を提出することが奨励されてました。 

大きく分けると、1週目はアイディエーション、2週目はビジネスモデル策定とピッチブックの作成、3週目は予選、フィードバック、本選といった流れでした。プレゼンも含めての3週間なので、準備期間は2週間強といったところです。

我々のチームは第1ステップのビジネスアイデア創造の部分で大苦戦し、要因はLack of impactやLack of feasibilityなど様々ですが、アイデアを出してはボツ、出してはボツを繰り返し、予選審査にむけてのプレゼン提出締切の2日前に差し迫ってもまだビジネスアイデアが定まっておらず、パワポは1枚も作成できていない、といった状況でした。個人的には半ば諦めていたのですが、最終的にはアイデアをひとつに絞り、「とりあえず出して、予選を参加してみようよ」となり、急ピッチで締切前日に概要を固め、ピッチデックを突貫で作成し締切時間5分前に資料提出をしました。

そんな経緯もあり、かつ、30チーム中上位5チームしか残れないということもあり、予選通過はあまり期待もしていなかったのですが、意外な事に審査員の反応も良く、なんと蓋を空けてみると32チーム中の上位5位の本選に残ってしまったという感じでした。

肝心のビジネスアイデア

さて、我々のアイデアですが、自国でゴールドカードなどの高いグレードのクレカを日々利用している人が、渡米後も、自国の高いクレジットステータスを引継ぎ、アメリカでの生活を始めてすぐにグレードの高いクレジットカードを利用できるようにする、というアイデアでした。

というのもアメリカでクレジットカードを作るには、与信(クレジット)を証明するためにクレジットスコアなるものが必要なのですが、そのスコアを築くには更にSSN(Social Security Number)なるものが必要でこちらはアメリカ人であれば生まれたときに付与されるのですが、国外の人はアメリカで働かないと得られません。仮に首尾よく、アメリカに入国後アルバイトなどを始め、SSNを申請、受領しても、自国でこれまで築き上げてきたクレジットヒストリーは加味されずに、渡米後から新たに1からクレジットを築く必要があり、グレードの高いクレジットカード審査を通過するには渡米後から最短でも、十分なクレジットヒストリーを築くために半年程度待たないといけないという課題があります。

そこで、このジレンマを解決するために、自国のクレジットヒストリーをアメリカでの与信評価に必要なクレジットスコアという数値に換算してあげるサービスを提供することにより、一般消費者にとっては、自分の本来のステータスにあったクレジットカードを渡米後すぐに申請・利用できるというメリットがあり、クレジット会社にとっては、本来、与信があるにもかかわらず、SSNおよび米国クレジットスコアがないという理由で今までリーチできていない比較的高所得な外国人に早期にサービスを提供、囲い込みができるというメリットがあります。

パブリックスピーチのいい経験ができました

上位5チームに勝ち残ってから、その翌週の頭にRobertson Auditorium という講堂でVC審査員の前で10分プレゼン、5分Q&Aを行うことになりました。まさか、予算通過するとは思ってもいなかったので、その後は急いでプログラムのメンターにアポをとり、ピッチのブラッシュアップのためのアイデアをフィードバックをもらったり、プレゼンのスピーチの練習に時間を費やしました。

上位5チームはどこもプレゼンが素晴らしく、まさか自分たちのチームが優勝できるとは思いもしませんでしたが、ビジネスアイデアのインパクトの大きさと大半が留学生からなるチームメンバー自身の経験に基づくビジネスケースの説得力の強さが勝因だったのかなと思います。また、大きな会場での英語でのプレゼンテーションは緊張が伴いましたが、中々得難いいい経験になりました。

まさか優勝できるとは思っていなかったので、そこは大変うれしくかつ誇らしく思いますが、そうでなくてもこの3週間はチームで色々話しながら準備できた過程もとても有意義で、チームメンバーとの絆も深めることができました!

以下のLinkedinのリンク先にFintech Challengeの決勝の様子がありますので、ぜひご覧になってみてください~

https://www.linkedin.com/posts/michigan-ross-business-tech_uofm-michigan-tech-activity-7171809229060706304-EfpY?utm_source=share&utm_medium=member_desktop

ではでは、

 

Wolverines / ミシガン大学アイスホッケーについて

こんにちは。Class of 2025のTです!

 

ミシガン大学では、年間を通してたくさんの大学スポーツを観戦することができます!

今回はwinterシーズンに楽しむことができ、アメリカ四大スポーツの1つでもある、アイスホッケーとその魅力についてご紹介します。

自分自身が学生時代にプレイしていたこともありますので、少し踏み込んだ情報もお届けできればと思います。

■簡単なチーム紹介

1923年に創設。BIG10のリーグに所属し、現在までに大学全米一のタイトルを9回獲得している強豪校です。また、多数の選手をプロリーグ(NHL)に輩出しており、若手からベテランまでミシガン大学出身の選手が多く活躍をしています。

 

■ミシガン大学のアイスホッケーの魅力

プロレベルの実力を持った選手が在籍

アイスホッケーも他のスポーツ同様、プロ入りするためにはドラフト制度で指名されることが必要になるのですが、少し特徴的な点があります。それは、ドラフト指名された選手でも、チームや選手の状況によって、「指名しているけれど、もう少し今所属するチームでプレイして試合勘や実力をつけておいてね」ということが指名したチームの判断で可能、ということです。つまり、将来的にプロ選手として活躍が望まれる実力を持った選手たちがプロに昇格するまでの間プレイを続けているので、ハイレベルな試合を見ることができます!

なお、ミシガン大学が所属するBIG10の各大学にも、数多くドラフト指名済みの選手が所属しているため、迫力のある試合が展開されます。

 

スピード感と激しい当たり

「氷上の格闘技」とも称されるアイスホッケー。日本ではあまりメジャーな競技ではないため、イメージが湧きづらい方も多いかもしれません。その醍醐味は選手やパックのスピードの速さと選手同士の激しいコンタクトプレーにあります。

攻撃時の選手のスピードは時速40km、シュート時のパック速度は時速160km以上になるとも言われています(選手もパックも弾丸のように飛んでくる…)。攻守の切り替えの早さはもちろんのこと、体力消耗が激しいスポーツゆえに選手交代が自由に行われることもあり、目まぐるしく試合が展開されていきます。

また、選手同士のボディコンタクトが激しく行われるスポーツでもあるため、リンクを囲っているアクリル板に選手同士がぶつかる場面もしばしば見られます(防具をしているとはいえ、見ている側はかなり痛そうに感じます…)。ちなみに選手同士の殴り合いも実はアイスホッケーではよく見られるシーンの1つ。自チームの選手(特にGKや中心選手)が接触されたり激しいコンタクトを受けたりしたときや、チームの士気を高めるために行われることが多いです。プロの試合になると、つけているグローブやヘルメットを外して本気の殴り合いになることもあります。もちろん、その後当該選手はペナルティとして原則2分もしくは5分間の退場となりますが、かなり盛り上がる場面で、他のチームスポーツではあまり見られない光景です。笑

 

リンクと客席の近さ

基本的にミシガン大学のホームゲームは、キャンパスやBig Houseからも程近いYost Ice Arena(観客収容数:約6600人)で行われます。リンクは、長さ約60m、幅約25m(北米規格)とサッカーのピッチの約1/4程度の大きさ。リンクと客席もアクリル板やネットでの隔たりのみで、間近で選手のプレイを見ることができます。また屋内競技のため、観客の歓声や大学バンドの応援も反響しやすく、会場の一体感を感じることができます。

 

■最後に…

アメリカンフットボールに注目が集まりがちですが、通年を通して様々なスポーツでプロレベルの試合が身近で見られるのがミシガン大学の大きな魅力の一つだと思います。

今まで見たことがなかったスポーツも、実際に見てみたらお気に入りに…!なんてこともありますので、ぜひ実際に足を運んでみてください!

ちなみに、昨年のブログでもミシガン大学の大学スポーツ観戦事情についての紹介があります(お子様連れの方は必見です)。こちらもぜひ合わせてご覧ください!

https://japanmichiganross.hatenablog.com/entry/2023/06/06/141746

 

Go blue!!

Rossの授業紹介! ~STEM編~

Class of 2024のSです。今回はSTEM* Core認定されている授業の中で学びが多かったものをいくつかピックアップしてご紹介します。

*卒業後アメリカに残って働く場合、STEM認定の授業単位を必要要件まで揃えれば最大3年間までOPTを延長することが可能となります。STEM要件について詳しくはこちらに記載があります。

Full-Time MBA: STEM-Designated Specialization in Management Science | Michigan Ross (umich.edu)

 

以下、授業紹介です。

TO618 Applied Business Analytics and Decisions: Applied Business Analytics and Decisions | Michigan Ross (umich.edu)

こちらはExcelを使った分析のAdvanced levelのコースです。カバーする範囲はModeling, Power Query/Pivot, Visualization, Regression, Classification, Clustering, Optimization, etc.となります。前職ではExcelをある程度使っていたのですが、知らない機能やTipsがたくさんありました。ほぼ毎週グループ課題を行うことになるので、手を動かしているうちにかなり使い方を覚えることができます。また課題の内容は現実に即したケースであったり、実際に自分でデータを拾ってきて分析する等、実用的になるようによくデザインされています。データを多く扱うような職に就く方には特におすすめの授業です。

 

TO 620 Global Supply Chain Management: Global Supply Chain Management | Michigan Ross (umich.edu)

Supply Chainを色々な角度から論じる授業です。具体的にはCorporate Strategyから逆算してそれをどうSupply Chain Strategy に落とし込んでいくか、EfficiencyとResponsivenessを考慮してSupply Chain 全体をどのようにデザインするか、モノの流れのみならず、情報とお金の流れをどう効率化するか、等を学んでいきます。Supply Chainという一つの大きなテーマで毎回違う観点からケースを読み込むため、より深い理解を得られたように感じました。Core Classで学んだOperationsの知識・理論の良い復習にもなりました。もともとSupply Chainにはそこまで興味がなかったのですが、定性的な戦略論的な話と定量的な最適化の話が組み合わさっており、面白い分野だと感じました。また、いかにSupply Chainが企業の競争力の源泉になりうるかを理解できたのが大きな学びでした。予習や課題の量がかなり多いので万人向けではないのですが、サプライチェーンに少しでも関わる方/興味がある方にはオススメできる授業です。

 

ACC 711 Financial Statement Analysis I: Financial Statement Analysis I | Michigan Ross (umich.edu)

こちらはいかにFinancial Statementを読み解くかを学ぶ授業です。いくつかの基本的なフレームワークを使って企業の戦略やパフォーマンスを深堀していきます。卒業後の進路に関わらず全ビジネスパーソンが知っておいて損はない内容と感じました。また、理論偏重でもなく、かといって答えがフワッとしすぎることもなく、とても良くバランスのとれた授業でした。最終グループ課題ではグループで選んだ企業の10Kを分析し、非常に勉強になりました。

 

以上、ご参考になりましたら幸いです。

Rossのクラブ紹介! ~ サッカークラブ ~

こんにちは、MBA1 の Mです

今回は、クラブ活動について触れたいと思います。Michigan Ross には様々なクラブがありますが、Career, Diversity, Social, Sports, Community Serviceの大きく5つに分かれます。

Careerのクラブはその名の通り、就活向けの活動がメインで、クラブ内でインタビュー対策を行ったり、業界の関係者を呼んだカンファレンスを行ったり といった活動を行います。

Diversity のクラブは、Race 等、何らかのカテゴリーごとのクラブとなっており、各カテゴリーにおける文化 等をRoss の学生に知ってもらうことを目的としています。我々、日本人も、JBA (Japan Business Association) という形で、定期的にイベントを開催しています。

Social, Sports は、特定のアクティビティを好きな人達が集まる場として機能しております。Socialの場合だと、ワイン好きが集う” Wolverine Wine Club ” だったり、ビール好きが集う “Maize and Brew” などが合ったりします。Sports の場合は、アイスホッケー好きが集う、” Ice Hockey Club at Ross ” や サッカー好きが集まる、” Soccer Club @ Ross ” などがあります。

今回は、そのなかでも、私が参加している、Soccer Club @ Ross (通称 SC@R) について簡単に触れたいと思います。Instagram Account はこちらです。 SC@R (@soccerclubatross)

アメフトの国 アメリカではFootballとはアメフトのことを指し、サッカーのことはSoccer と言います (ふざけて、Real Football と言ったりもします笑)

主な活動は、毎週 金曜日に サッカー をするという感じで、外が使える時期はコートの空き状況次第にはなりますが、フルコートでゲームを行います。冬場 (寒い、または、雪で外が使えない時期) は、室内のコートでミニゲームを行う形です。部活のように一緒に練習して上達を目指す というよりは、週に1回 サッカー好きが集まって、好き勝手サッカーする という形での活動になっています。

その他にも、定期的にMichigan 大学の他学部 (Law や Medichine) や 他のMBAとの交流戦があったりします。私はいけませんでしたが、11月にはUCLAが主催するMBAトーナメントに参加しました。 様子はこちら

夏場のコートの写真

冬場のコートの写真

Michigan Rossにおけるサッカー人口が少ないかというとそういうこともなく、2~30人程度は毎週末 必ず参加するくらいのサッカー好きがおり、楽しくプレーをしています。出身国別の割合を調べたことはないですが、アメリカ現地の学生のみならず、南米やインドからの学生も多く参加している印象です。

参加者のレベルはかなりばらついており、部活のような競技レベルでサッカーをしてきた経験がある人から、競技レベルでの経験がない人まで様々です。そのため、全体でゲームをやる場合は、体育のサッカーよりかは ちょっとマシ というレベルになります。

やはりスポーツとは良いもので、誰かと知り合いになる・仲良くなるきっかけになりやすく、また、何かとストレスが貯まるMBA生活でのよいリフレッシュになります。

10月に行われたMBA1 vs MBA2

もし、Michigan Ross にどういうクラブがあるのだろうと関心を持った場合には、こちらのリンクよりクラブ活動の検索を行えます

https://michiganross.umich.edu/our-community/students/clubs-organizations/browse-all

本投稿がMichigan Rossを検討されている皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。Go Blue!