ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

TO582 Action Learning Project

おすすめ授業としてTO582 Action Learning Projectをご紹介したいと思います。この授業では、MBA生だけでなく、Supply chain、BBA生などともチームを組み、企業のコンサルティング活動を3ヶ月に渡って行います。

おすすめの理由は以下の3つ。
(1) 他学部の学生とも知り合うことができる
(2) 教授、コンサルティングファームとも連携してプロジェクトに取り組むことができる
(3) 多国籍の中での自分なりのディスカッションの進め方を理解することができる

 

私のチームでは、アメリカ人学生(BBA(ファイナンス専攻)と中国人・インド人学生(Supply Chain)という4名構成で、天然ガスを扱う大手欧州の会社を担当しました。プロジェクトは投資是非の判断基準をどこに置くかというもの。最初は企業の財務諸表分析や取引先、客先の洗い出し、プロダクトライフサイクルの明確化を行いました。休日を入れてほぼ毎日ミーティングを行い、問題点の解明と解決策の追求を行いました。

 

教授や大手コンサルティングファームがコーチとして各チームをフォローしてくれるため、解決策が見出せず、困ったとしても考え方のヒントを与えてくれます。またクライアントからの要求事項に対し、どのように提案するべきかといったアドバイスも頂けるため大変実践的で有益な経験でした。

 

そして、英語ネイティブの中で如何に自分のプレゼンスを発揮すべきかということも、この授業では考えさせられます。特にクライアントやコンサルティングファームの担当者とはテレビ会議がメインであったため、説明する内容を事前に準備していないと、上手く伝えることが出来ません。ましてや英語となると、言いたい事が上手く説明できず途中で思考回路が停止してチームメイトに助けてもらうということも良くありました。しっかりと説明できるように、私の場合はエクセルを用いて数字と式で説明する事で、相手にもロジックを理解頂くように努めました。

 

確かにプロジェクト自体の期間も長く、お互いのスケジュールを調整しながら取り組むため、なかなか予定も合わずプロジェクトが進まない、クライアントからはアウトプットを求められ、教授からは高いレベルを求められ、コンサルティングファームからもダメ出しを受け・・・という事もありました。それでも困難な課題に対して英語を使い、異なるバックグラウンドのチームメイトで取り組めるという機会を得られるこの授業は、お薦めできる授業の一つだと考えています。