ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

アメリカから見た日本

Class of 2019のShinです。今日は少し視点を変えて、日本について書いてみようと思います。

1年弱をアナーバーで過ごしてインターンで東京に帰ってきています。海外に行くとその土地の発見があり、日本に帰ったときは逆に日本の再発見があります。今回は久しぶりに帰国して感じた日本について。

 

1.ご飯が美味しい

昔から海外出張や旅行から帰ったときに空港のコンビニでおにぎりを買い、「和」を頬張って帰ってきたなぁ・・と感じるのがルーティンでした。(ただの食いしん坊でしょと言われることもありますが) 今回も帰国して早速おにぎりを買いました。機内で寝ていて機内食を逃したので恥ずかしながらあんぱんにも手が伸びてしまいました。う、うまい!それ以上の言葉は必要ないですね。美味し過ぎて笑いそうになるのをこらえながら平らげます。やっぱり日本のご飯は美味しい。

中華、イタリアン、フレンチ、韓国、タイ、そしてアメリカの定番ピザやホットドッグ。いろんなジャンルがあってそれぞれ美味しいと思いますが、もし一つだけ選んで毎日食べろと言われたら間違いなく日本食を選びます。長年の習慣か、DNAがそう言っているのでしょう。とにかく日本食最高ですね。

 

2.肩を寄せ合う人と建物

日本に帰ってきて驚いたもう一つが街の密集度です。朝の満員電車もそうですが、日本では人だけじゃなく建物もマージン0でぎゅっと密集して建っている、と感じました。一方、アメリカは概して贅沢な土地の使い方をしています。NYやBay Areaなどの大都会では事情が違いますが、アナーバーではスーパーやモールはほとんど平屋だし、どこに行っても十分な駐車スペースがあります。立体駐車場があるのはダウンタウンくらい。建物の間には十分なスペースがあって、友人が住んでいる2つ隣のアパートまで歩くと5分はかかります。この違いは、日本ではアメリカの3分の1の人口が、25分の1の国土に住んでいると考えると納得できる気がします。

それから、車線の幅が狭いこと。こう感じるということはアメリカの車線が相対的に広いということですね。特に都会の街中では車線が狭くて余裕がないし、駐車場によっては数センチ単位でコントロールが必要な所もあります。日本ではコンパクトな車が多いとはいえよくこの幅で運転できるなと感じました。卒業して帰国したときに運転できるか不安です。

 

3.キャッシュ社会

日本もキャッシュレスが進んできたとはいえ、やっぱり現金がないと不便を感じます。支払いが現金のみの飲食店をよく見ます。そして現金が必要ということはATMに行って、場合によっては手数料を払ってお金を下ろさないといけません。

アメリカはよく言われている通りのカード社会で、生活の中で現金を見ることがほとんどありません。これについてアメリカ人の学生と話したら、日本は安全なんだね、というコメント。なるほど、現金中心社会は、安全であることの裏返しかもしれません。

アメリカでは携帯・ID・カードがあればどこにでも行けるし、Venmoのような決済アプリも普及しています。それに慣れてしまうと現金やカードが入った厚い財布を邪魔に感じてしまいます。日本では観光客が年々増えていますが、カードに慣れた海外の人たちが日本に来たらなおさら不便を感じるだろうな、なんてことを考えてしまいます。

 

4.おもてなし

アメリカ人はよく微笑みます。Rossで友達とすれ違うとHi!と言ってニコッとするし、買い物に行くと店員はスマイルでHi! How are you doing?と、とっても愛想がいいことが多いです。される側はとても気持ちがいいです。

日本に帰ってきてレストランやスーパー、ホテルでかなりの違いを感じました。スマイル大奮発が当たり前のアメリカの感覚でいたので、少し冷たく感じてしまいました。オモテナシが売りの日本ですが、アメリカ人が感じる第一印象はあまり良くないかもしれません。気配りだったりサービスの手厚さでは日本がずっと充実しているように思うのですが、あとスマイルさえあれば断然印象が良くなるのに、と思うことが何度もあります。日本で無差別にスマイルを振り撒くと怪しい人に思われてしまいますが、それで相手を気分良くさせられるなら日本でももっとスマイルがあってもいいのにな、と思う今日この頃です。