ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

サマースクール(オンライン)のご紹介

こんにちは。Full-Time MBA1年生のM.Tです。
今回は私がMBAプログラム開始直前に参加したサマースクールを紹介します。

 

コロナ禍のため、私が参加した2020年はオンラインで全授業が行われました。次年度(2021年)もオンラインでの開催が決定したようですので、オンライン・サマースクールの様子をお伝えしたいと思います。

 

 

1. 関連記事等
1-1. 2021年の開催形式
2021年のサマースクールはオンラインで開催されます。詳細は、以下の公式ホームページにて確認できます。

lsa.umich.edu


 

1-2. 対面形式での開催報告
2018年対面形式(通常どおりの形式)で開催されたサマースクールについてのブログ記事は以下のリンクからご覧頂けます。

japanmichiganross.hatenablog.com

 


2. サマースクール概要
サマースクールとは、非ネイティブ向け英語力向上を目的として大学が用意したコースです。今回はミシガン大学のサマースクールについてご紹介します。

 

2-1. ミシガン大学の提供するプログラム
ミシガン大学のEnglish Language Instituteが主催者としてサマースクールのプログラムを提供しています。そのプログラムは2種類あります。

 

1つはビジネススクールに入学予定の方を対象としたプログラムです。もう1つはビジネススクール以外のプログラム(学部や他の大学院のプログラム)に参加予定の方が参加するプログラムです。

 

Full-TimeのMBA生の場合は、ビジネススクール生向けのプログラムであるEBS(English for Business Studies)という名称のプログラムに参加することとなります。EBSは単なる語学学校というよりは、pre-MBAといった内容で、実際のMBAの授業等で求められる実践的な英語力の強化に重点を置いたプログラムとなっています。

 

2-2. 開催期間
例年、6月末~8月上旬にかけて開催されます。私の参加した2020年は6月22日から8月14日までの8週間かけて行われるプログラムでした。

 

2-3. 参加者
例年、20-30名前後の非ネイティブが参加するプログラムです。参加者はアジア系(中国、台湾、韓国、タイ等)が多いですが、ヨーロッパや南米からの参加者もいます。また、他のビジネススクールに進学予定の方も参加します。

 

私の場合、コロナ禍で入国できるかどうかも不明瞭な状況でしたので、参加者は15名と例年よりも少ない人数でした。構成比としては、アジアが13名、ヨーロッパ1名、南米が1名でした。また、ミシガンロス進学予定が11名、他大学進学予定が4名でした。

 

2-4. 学習負荷
オンライン開催の場合、毎週のコミットメント最低20時間と定められていました。これは、仕事を継続しながらでも参加できる程度ということを考慮して定められたようです。もちろん、仕事をしておらず週に20時間以上勉強したいという方に対しては、追加の授業課題等も提供してもらえます。

 

私は仕事をせずにサマースクールに専念することができたため、タイム・コミットメントは問題ありませんでしたが、仕事をしながら参加する人にとっては、やや重いプログラムで多少睡眠時間を削らなければならなかったようでした。

 

2-5. 授業形式
オンデマンド形式の授業が7割リアルタイム形式の授業が3割程度でした。参加者は世界中に散在しており、タイムゾーンがバラバラなため、基本的にはオンデマンド形式であり、事前に録画されたビデオを見て学習を進めます。ディスカッションの際は、リアルタイムで集まって授業を行いましたが、日本時間21時位から1-2時間程度授業が行われることが多かったです。

 

2-6. 課題形式
週ごとに課題が与えられます。課題の種類としては、個人課題が5割グループ課題が3割ペア課題が2割程度でした。グループ課題は、4人1組のグループで取り組むものです。ペア課題は、タイムゾーンの近い受講者同士で2人1組で取り組むものです。課題の性質に応じて割り振られます。英文法等は個人課題、ディスカッションやプロジェクト研究はグループ課題、コミュニケーション重視型の課題はペア課題といった割り振り方です。

 


3. 学習内容
EBSでの学習内容は大きく分けて4種類あります。

 

3-1. Oral Communication
内容としては「自己紹介の仕方」「スモールトークの進め方」「ディスカッションの基礎」「ディスカッションの参加・進行のテクニック」「早いディスカッションの理解の仕方」「プレゼンのテクニック」等、多岐に渡ります。事前のオンデマンド授業で内容を理解したのちに、グループやペアで実践することで理解を深めます。

 

3-2. Team Building
グループで様々な課題に取り組むことで、Team Buildingスキルを学びます。課題ごとにどのように取り組めばよいかのインストラクションが受けられます。初週はグループで行うゲームから始まり、2週目以降からケース・スタディに取り組み、6週目以降はグループで行う最終プレゼンに向けて準備を行います。

 

3-3. Business Writing
英文法等を学ぶとともに、実際に様々なライティング課題に取り組み、添削してもらうことでライティング・スキルを高めます。メールの書き方から始まり、レジュメやケース課題の書き方等、さまざまなフォーマットの文章の書き方を学びます。個人課題がメインとなります。

 

3-4. Pronunciation
発音を学びます。発音の基礎を授業で学ぶほか、講師と1対1での発音練習を行ってもらいます。私は発音が苦手だったので、何度もマンツーマンでレッスンをしてもらいました。

 

3-5. その他
EBSの最終週にはグループごとの最終プレゼンを行います。また、昨年度のEBS参加者とのミーティング・セッション等もあります。毎週金曜日は希望者が集まって、オンライン飲み会を開催していました。

 


4. 総括
参加してみての感想としては、これまで海外留学や海外駐在を経験したことのない方にとっては特に、EBSは非常に役に立つプログラムと感じました。一方で、他のビジネススクールが提供するサマースクールと比べると学習負荷が高いプログラムと聞きますので、各自のニーズに合わせて受講するかを決めていただければと思います。