ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

子連れAnn Arbor: 保育園事情

初めまして!Full-Time MBA1のANです。

あっという間に秋学期が過ぎ去り、MBA生は今週から冬休みに入りました。早くも25%(合計4セメスター中の1stセメスター)が終わったという事実に驚くばかりです。

私はパートナーと子供2人(幼稚園児と乳幼児)の4人でAnn Arbor生活を送っておりまして、本日は、子連れMBA生の関心事の1つである保育園事情についてご紹介したいと思います。

私自身、家族にとっての住環境と保育園事情は学校を決めるうえでの重要な要素でしたし、実際に住んでみて、その質の高さに非常に満足しています。

 

前提として、家族連れMBA生のほとんどが大学のファミリーハウジングもしくはWoodbury Gardensに住んでおり、以下の過去記事と併せて読んでいただくと、よりイメージが湧きやすいかと思います。

① Woodbury Gardens

japanmichiganross.hatenablog.com

② Northwood(ファミリーハウジング)

japanmichiganross.hatenablog.com

③ Ann Arborの子連れ生活の全体像

japanmichiganross.hatenablog.com

 

前置きが長くなりましたが、ここから本題に入っていきます。

1. 保育園(Preschool)とは?

アメリカの教育システムは、Preschool(保育園:2歳ごろ~4歳)→Kinder Garden(幼稚園:5・6歳)→Elementary School(小学校:6歳~)の流れになっており、加えて、共働き世帯などはDaycare(預け保育:0~5歳ごろ)を活用します。Preschoolはクラスがあってカリキュラムが定められている一方、Daycareは乳幼児から預かるため少人数の単位でより融通が効く形式になっている、という違いがあります。

私の子供が通っている園は、全日のプログラムだと朝7時45分から夕方17時までとなり、1日の大まかなスケジュールは以下の通りです。

8:00-10:00 自由時間(園庭や教室で自由に遊ぶ)
10:00-10:15  グループ時間(先生が全体に本を読んだり、授業をしたり)
10:15-11:20  ワークタイム①(個々人でその日のテーマを決めて取り組む)
11:20-12:00  グループタイム・外遊び(冬でも、悪天候でない限り毎日外で遊ぶ)
12:00-1:30    ランチ(暖かい時期は外でランチ、お弁当は持参)
1:30-2:30   休憩時間(4歳クラスは静かにしていれば昼寝をしなくてもよい)
2:30-4:00   ワークタイム②
4:00-5:00   自由時間(外遊びしていることが多く、お迎えが来た子から帰る)

 

Ann Arbor周辺には約60のPreschoolがあるそうで、半日/全日、日数、夏休み期間の有無から、教育方針(モンテッソーリ教育など)、料金まで、多種多様です。また、コロナ期間初期には、保育需要の急増と教師不足からどこも満員で、新規入園が非常に難しくなっていたそうですが、現在は状況が改善し、新学期(9月)の入学であれば比較的空きを確保しやすくなっているようです。

 

2. Ann Arborの保育園の紹介

本日は、Woodbury GardensとNorthwoodに近い幼稚園をそれぞれ1つずつご紹介します。

① Community Day CareHome - Community Day Care

Woodburyから徒歩5-10分(敷地内のどこに住むかで変動)、車で2-3分のところにある保育園です。Ann Arborで2つの保育園を運営しており、Woodburyに近いのはHouseと呼ばれる園です。私の子供は8月末からここに通っています。

こちらの園は中規模で、合計で先生が10人、園児は2歳半から5歳まで、年齢別で5クラス合計50人ほどです。料金は週5日の全日で月額$1,500程度と、都市部(ニューヨークやロサンゼルス)と比較すると非常にリーズナブルです(都市部は$2,000~$3,000+というイメージです)。

Highscope approachという教育方針を採用しており、遊びや体験を通じて、自分自身の関心があるものに取り組んで長所を伸ばしていくスタンスです。グループで取り組む時間とは別に、個々人で取り組むことを決め、実際にやってみて、振り返りを行う、という時間を設定していることが大きな特徴で、自発性を重んじる点がモンテッソーリ教育にも近いように思います。

園児のバックグランドとしては、Michigan大に関係する家族も一定数いるものの、非ネイティブの家庭は多くはなく、感覚としては全体の10-20%です(現在、Rossの家族がもう1家族います)。但し、Ann Arborという土地柄、Internationalのバックグランドを持つ家族に慣れているため、英語が堪能ではない子供もしっかりフォローしてもらえており、コミュニティーに受け入れてもらえている安心感があります。

この保育園の魅力の1つは、建物裏手にある大きな園庭です。砂場にブランコ、滑り台といった遊具もあり、自由時間やグループ時間には、天候が許す限り毎日外遊びができます。冬の間も、厚着をして短時間でもほぼ毎日外に出ているようです。以前ニューヨークにいた際に通っていた保育園は園庭がなく、子供達は毎日公園まで徒歩で往復する必要がありましたので、いつでも広い園庭で遊べる環境は非常にありがたいです。

また、RossとWoodburyの間(Rossまで徒歩20分ほど)に位置しており、授業のスケジュールによっては、朝子供を預けてから学校に歩いて行ったり、授業後にピックアップして帰ってくることも十分に可能です。

広々とした園庭

② North Campus Children's CenterNorth Campus Children's Center | Human Resources University of Michigan

Northwoodの敷地内にあり、大学が運営する保育園です。Northwood IV(家族連れが一番多く住む区画)ならどこの建物でも徒歩圏内という素晴らしい立地です。

ミシガン大が運営しているため、先生の質が非常に高いことに加え、Northwood在住の家庭が中心(=ミシガン大の関係者である教授や学生の子供が多い)であり、さらにこちらにも広々とした園庭があり、環境としては申し分ないとのことです。

Daycareのように0歳児から預けることができるということもあり、Northwoodのファミリーハウジングの大きな魅力の1つになっています。

私自身、Northwoodに住んでこちらの園に通わせることも検討したのですが、コロナの影響から一時は新規受け入れを停止し、昨年度はwaitlistで入園まで時間を要したという話があり、不確実性を踏まえて選択肢を落とした経緯があります。但し、以前よりも需給が改善してきているという話も聞こえているので、次年度以降の見通しは窓口に問い合わせすることをお勧めします。

 

3. まとめ

子供の教育はMBA生活における心配事の1つかと思いますが、Ann ArborにはInternationalバックグラウンドの家族も歓迎してくれる土壌があり、英語に慣れていない子供にとって非常に過ごしやすい街だと思います。また、過去の記事でも言及されている通り、治安が非常に良く、子供を家の周りや公園で遊ばせることに一切心配がないのはとてもありがたいです。

学校帰りにお迎えに行った際に、子供が先生や友達と英語でコミュニケーションをしていたり、楽しそうに遊んでいる姿を見るのも、海外でのMBA生活の1つの醍醐味ではないでしょうか。

 

今回は代表的な2つの保育園を紹介させて頂きましたが、過去数年の間でも、他の保育園にお子さんを通わせている事例があります。もし興味を持たれたら、ぜひ在校生に問い合わせ頂ければ幸いです。