こんにちは。MBA Class of 2025のCoeです。同期のMさんに続き、US就活の体験談を書こうと思います。本投稿ではGeneral Management (通称 GM) ファンクションでの US就活の経験をシェアしたいと思います。
General Managementとは
General Managementとは、事業会社のStrategy職やFinance職、Leadership Program(幹部候補生として入社、数年で複数部署を経験させてもらえるキャリアトラック)ポジションの総称です。本投稿では、以降”General Management”は筆者が応募した”事業会社のStrategy職とLeadership Program”に限定することとします。General Managementの特徴として、インターナショナル生 (US国籍ではない学生) を採用する企業が少ない点が挙げられます。筆者はUS国籍を持っていたので、この制約を受けることなく就職を進めることができました。そのため、米国国籍を持たない方にとって本投稿がどの程度参考になるかはわかりません。
Consulting就活との同時進行
筆者はConsultingをPlan A、General ManagementをPlan Bとして就活を進めました。個人の見解ですが、たとえGeneral Managementが第一志望であっても、Consultingの選考を同時に進めることをお勧めします。理由は以下の通りです。
1.選考プロセスが体系的で取り組みやすい
Consultingはリクルーティングプロセスが明確に構造化されており、はじめてアメリカで就職活動を行う人にもとっかかりやすいです。また、日本人の非ネイティブが最も苦戦するであろうケース面接対策のサポートが手厚いのもポイントです。
2.タイムラインが早く、準備を前広に進められる
Consultingの選考スケジュールはGeneral Managementよりも早いため、全体の選考準備を前倒しできます。
3.共通するスキルセットが多い
Consulting就活で求められるスキル(コーヒーチャットの進め方やケース面接等)はGeneral Management就活でも活用できるものが多いため、選考準備の相乗効果が期待できます。
タイムライン
General Managementの採用タイムラインは企業によってばらつきはありますが、Michigan Rossのキャリアセンターを通して採用を行っている企業はおおよそ1月頭応募締切、1月中に面談というところが多かったです(11月末応募締切とか、例外的に早いところもあるので要注意)。筆者の準備タイムラインは以下の通りです。General Managementのタイムラインだけ見ると、とてもチルく見えますが、Consultingの就活を9月からはじめて、同時に進めていたので、けっこうしんどかったです。
10月:受けたい会社とか調べ始める
11月:General Management就活本格開始、コーヒーチャット*開始
12月:コーヒーチャット*継続、ケース面接およびBehavioral面接対策追い込み
1月:応募、面接、オファーもらう
*コーヒーチャットはIBやConsultingに比べると負荷は軽く、基本は1社につき2人程コーヒーチャットをしていれば、面接に呼ばれました。ただし、コーヒーチャットは何回やれば大丈夫というものではないので、2人というのもあくまで目安としてお考えください。
面接のフォーマット
General Managementの面接は、基本ケース+Behavioralです(筆者が受けた中ではケースがない会社は1社のみ)。ケース面接のスタイルは会社によってまちまちで、Consulting同様のビジネスケースを出してくるところもあれば、特定の問題に対して、社内でどのようにチームを組んで対応するか?といった変化球っぽいのを出すところもありました。どのようなスタイルでも、自身の考えをフレームワークに整理して伝えるという手法は変わらないので、特別な対策は必要ないと思います。筆者はConsulting就活のリソースをフル活用して準備しました。General Management就活のリソースでもケース面接対策はありますが、日本人が一からやるには不十分だと思います。
結果
結果としては12社のGeneral Managementポジションに応募、5社(Strategy職2社、Leadership Program3社)からインタビュー招待をもらい、その内4社は最終面接まで進みました。1社からオファー獲得、1社は落選、残りの3社は他社からオファーをもらった段階で面接辞退しました。
オファーをもらった化学品メーカーのLeadership Programでインターンをやりました。配属先はB to Bマーケティングのチームで、主に①顧客データを活用したビジネスダッシュボードの作成と、②顧客セグメンテーション戦略の立案に取り組みました。特に顧客セグメンテーションのプロジェクトでは、これまで触れたことのない業界の商材に対する現在の顧客戦略の課題を、業界レポートの分析や世界中の営業担当者へのヒアリングを通じて明らかにしました。その上で、戦略を立案し、プレゼンテーションまでを1カ月というタイトなスケジュールで行いました。非常にしんどかったですが、自分の成長を実感するとともに、自信にもつながりました。会社の雰囲気も非常によく、ワークライフバランスもしっかりとしていて、インターンを通してより会社が好きになりました。
無事、リターンオファーをもらうことができ、これにてUS就活は終了。6月から働くのが楽しみです。
US就活の所感
General Managementの面接では、自分の過去の経験がより評価されたと感じました。筆者のバックグラウンドは総合商社で営業(輸入商材の販売)と事業会社出向(新規商品企画立案)を計8年間やっておりました。面接では、グローバルにビジネスをした経験と、周囲を巻き込んで事業を推進した経験が特に刺さった印象でした。MBAに来る前は、「商社の営業って専門性もないし、なんかフワッとしてて弱いよな。。。キャリア間違えたかな。。。」と思っていましたが、US就活ではしっかりと評価された印象があり、今では自分はいい経験をしてきたと胸を張って言えます。
US就活は本当にタフでした。はじめて生活する土地で、仕事にありつけるかわからない不安に押しつぶされそうになります。特に11月頃は中だるみもあり、Thanksgiving休暇中は部屋にこもってうつ状態で寝てました。規則正しい食事を心掛け、毎日しっかりと運動し、同じ寮にいたMさんと愚痴り駄弁りでストレスを解消しながらなんとか切り抜けました。
US就活に挑むすべての日本人を応援しています。より詳しく話を聞きたい方はLinkedinでもなんでもご連絡ください。サポートいたします。