ミシガン大学MBA日本人ブログ

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米国就活 面接(インタビュー)について

こんにちは!Full-time MBA2年のMです。

今回は米国就活(インターン就活)における面接(インタビュー)の経験についてご紹介します。私がインタビューを行ったのは2023年1-2月頃で、少し時間が空いてしまいましたが自身の経験を通じて印象に残った点をご紹介できればと思います。なお、本投稿は米国就活のなかで面接に特化した内容となっております。米国における就職活動のプロセス全般やMichigan Rossの就活リソースについては以下記事をご参照ください。また、後述のとおり私が面接を行ったのは事業会社のみであり、MBA後の主要なキャリアであるコンサルティングや投資銀行の就活についてはカバーできていない点にもご留意ください。

 

japanmichiganross.hatenablog.com

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  1. 投稿者の面接企業
    私は事業会社のファイナンスポジションを中心に応募しており、合計10社(ファイナンスポジション:7社、その他:3社)の面接に呼ばれました。業界は多岐に渡り、テクノロジー、製薬、自動車等でした。うち、二次面接まで進んだ会社は2社、オファーを受領した会社は1社でした。なお、本投稿の主旨とは逸れますが、上記10社のうち大学の求人サイトを経由せずに応募したものは1社のみで、やはりRossをターゲットスクールとしている会社の方が圧倒的に面接に呼ばれる確率が高いことを実感しました。

  2. インタビュー形式/質問内容
    企業によって異なりますが、事業会社のインターン就活においては面接は2~3回で、序盤はMBA卒業後1~5年程度その企業で働いている社員が面接官、最終面接は比較的シニアな面接官と実施という形式が多いと感じました。また、面接官との1:1のケースや面接官2-3名とのインタビューがあります。

    各社共通で面接で聞かれる内容はいわゆるBehavioral Questionsが中心で、MBA受験の面接と共通する部分も多いです。一方、個人的にはMBA受験で対策したものと比較するとややひねった質問の準備も必要になったと感じており、割とイチからストーリーを考え直すことになりました。また、ファイナンスポジションでは、会計・ファイナンスに関する簡単な知識を問う質問(例:How do the three financial statements interact with each other)もされるため、内容自体はさほど難しくないものの、,わかりやすく口頭で説明できるよう練習する必要がありました。

    企業ごとに異なる対策が必要となる質問としては、志望動機のほか、当該企業のビジネスモデルに関する質問(例:What are the main revenue streams of the company?)や企業への関心度合いをはかる質問(例:If you are an analyst, what would you ask in the next earning call?)があります。これらの質問については、上場企業の場合は公開されているAnnual Reportや10-Kを通じて対策しました。このような質問をどれほど重視するか(すなわち、企業への理解・関心をどこまでインタビューで問うか)は企業ごとに異なり、過去のインタビュー質問をもとに、どの程度対策が必要かを判断する必要があります。
  3. 所感
    上記のとおり、私は一次面接を実施したうち、二次面接に至った企業は少ない結果となりました。面接の手応えと結果は必ずしも一致せず、私がオファーを受領した企業の一次面接は比較的うまくいかなかったと感じる出来であった一方で、逆にうまく答えられたと感じる面接で不合格になりました。ここで「うまく答えられた」とは、Behaviroal Questionsについては練習でポジティブなフィードバックを受けた内容をスムーズに話すことができ、企業に関する知識・関心を問う質問にも事前に調べた情報に基づき詳細に答えられた、といったイメージです。他の候補者の顔ぶれ等、自身でコントロールできない要因も多いと思われますが、結果を振り返り、以下の点を改善する必要があったのではないかと感じています。

    • 志望動機が弱かった
      私は業界ではなく業種(ファンクション)を軸に就職活動をしており、主にファイナンス職種で業界を問わずに応募しておりました。したがって、ファイナンス職種を志望する理由は殆ど共通した内容を各社で話せますが、各社の志望理由については①その業界を志望する理由、②その業界のなかで特に同社を志望する理由を考える必要があります。⓶を各社ごとに用意する必要があるのは当然ですが、幅広い業界の面接に対し毎回①を用意するのは結構大変でした。(本来はある程度業界を絞って応募できるのが理想ですが、留学生をスポンサーする企業が限定的であることから、業種を軸に就活している以上、業界を絞るのは難しいという事情もありました。)その結果、①について、過去の職務経験とも結びつけて論理的には説明できる内容を用意でき面接当時は自信をもって話せたものの、振り返るとやや弱かったのではないかと感じます。特に、志望動機を自身のパーソナルな経験と結びつけることが足りていなかったと感じ、オファーを受領した企業との最終面接にはその点を意識して臨みました。
    • 好印象な人柄を十分に示せなかった
      質問への回答の良し悪しというよりも、全体的な印象で合否が決まっている部分も大きいのではないかと感じました。特に個々人で異なるエピソードBehaviroal Questionsについては明確な差が付きづらく、候補者と話したときの印象で結果が左右される部分も大きいのではないかと感じました。(もちろん、私の回答が他候補者と差をつけるほど印象強いものではなかったという側面もあると思います。)オファーをもらえた企業との最終面接X2では、この点を意識して面接開始前のスモールトークや笑顔を意識する等を心掛けました。スモールトークや笑顔等は当然意識すべきことではありますが、不合格となった面接では、練習どおりに質問に答えられるようにすることに意識が集中し、十分にできていなかったのではないかとも反省しています。

 

本投稿がMBA受験や米国就職の準備をされている皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。Go Blue!