ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Rossの授業紹介 ~Marketing編~

Class of 2024のKです。

今回はマーケティング初心者の私が受講したマーケティング関連の選択授業をご紹介します。

 

(1)MKT603 Strategic Brand Management

ブランドが影響力を持つ仕組みやそのマネジメント方法を学ぶ授業です。担当するMarcus Collins教授は、昨年まで広告代理店のWieden+KennedyのChief Strategy Officerを兼務していた実務家で、実例に基づく話は興味深く、説得力があります。また、本筋とは関係ありませんが、彼のプレゼン能力の高さも参考になります(新入生はオリエンテーションで彼のプレゼンを聞くことになるでしょう!)

ブランドに関する議論はアート、カルチャーの要素が大きく、この授業を取れば実践的なスキルが身につくというものではありませんが、そうした要素の影響力の大きさを体系的に理解できたことは、マーケティング初心者として非常に有益だと感じています。

最終のチーム課題は、自分たちでブランドを1つ選び、授業で扱ったフレームワークを用いて分析し、特定した課題に対して解決策を提案するというものでした。ファイナンスバックグラウンドの私は、これまでいわゆるクリエイティブな仕事とは無縁でしたが、チームメイトと自由に議論して提案をまとめるプロセスは非常に楽しかったです。

 

(2)MKT642 Marketing Strategy for the Digital Age

デジタル技術を用いるマーケティング手法を学ぶ授業です。サーチエンジンやWebサイト、SNSへの広告とA/Bテストが主なテーマで、実務的な内容までカバーされています。期中の課題として、サーチ/Web広告のシミュレーションとA/Bテストのシミュレーションを行うため、授業で学んだことをより深く、実践的に理解することができました。また、最終課題としてHoutsuiteというSNSの管理プラットフォームのCertificateを無料で取得することができます。卒業後に実務で使う方にとっては非常に役立つ内容だと思いますし、そうでなくても身近なテーマなので楽しめると思います。

 

(3)MKT618 Marketing Research and Analytics

マーケティングの文脈で統計的な手法を使ってみるという授業です。Focus Groupや
Depth Interviewといった顧客調査のほか、Conjoint Analysis、Cluster Analysis等のデータ分析手法を学びます。課題では、実際にQuestionnaireを作成したり、Rを使って顧客データを分析するなど、実践的なスキルが身に着けられるように設計されています。

Rはコードのテンプレートが提供されるので、Rを自在に使いこなせるようになる訳ではありませんが、マーケティングに関するデータの収集・分析を総合的に学ぶことが出来ました。

 

以上、ご参考になれば幸いです。