ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Fall B 振り返り (どのようにして私は生き残ったか)

こんにちは。GMBA Class of 2021のTakaです。12/16にFinal examも終わりひと段落したので、本日は、今までのGMBAのプログラムやFall Bの振り返りをしようかと思います。
今年は、COVID-19の影響で変則的なスケジュールとなっており、GMBA Class of 2021は以下の様なスケジュールで進んできました。

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筆者は、卒業単位57単位中、21単位取得予定のため、もうすでにMBA生活の3分の1以上過ぎてしまったことになります(Time flies!!!!)


Class of 2021は2月末に、適切な文章表現を学ぶWritten Managerial Communicationから始まり、会計の基礎を習得したPrinciples of Financial Accountingを受講。そしてコロナによる中断を挟み、8月末からはアナーバーで、プレゼン技術を学んだOral Communication Management、企業戦略策定の基礎となるフレームワークやケース分析への知見を深めたCorporate Strategy、統計の基礎となる考え方とExcel/Rを利用した分析手法を学んだApplied Business Statistics、そしてApplied Microeconomicsでは企業や個人が経済活動を行ううえでの基礎となる市場の原理を学びました。


そして、Fall Bは以下のコースをZoomを利用し、ライブ形式の授業として受講してきました。

Financial Management:
現在価値等のキャッシュフロー概念に基づく、バリュエーション(株式・債権・投資判断)の基礎を学びました。
Leading People and Organizations:
人や組織を動かすうえで考慮すべき原則(心理的バイアスや交渉術)やフレームワーク(組織を構造化したうえでの課題の検出手法等)についてディスカッション・シミュレーション形式で学びました。
Marketing Management:
マーケット分析から顧客のセグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング戦略、そして4P等のフレームワークを利用した戦術への落とし込み方を実例を基に学ぶことが出来ました。


先述の通り、基本的にはオンラインで進んでいたFall Bにおいて、実際にどのようにクラスメイト達と関わり合いながら学習を進めていたかを、簡単にMarketing Managementのコースを例に説明します。

Final Examまでの一週間のサイクルは以下の様なイメージです。

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授業はディスカッションベースで進んでいたため、スライドを利用した教授からのレクチャーが約半分、ディスカッションが約半分(教授や授業によりますが)でした。ディスカッションは、70名のクラスメイト達や教授とのオープンディスカッションや、Breakout roomに6名程度で分かれてのクローズドディスカッションが半々程度でした。

 

筆者は帰国子女ではない為、この授業の形式に初めはかなり苦戦していました。ディスカッション中に意見を求められることも多いため(Open mindでCollaborativeなクラスメイト達が多いのがRossの強み!)、授業の事前準備が非~常に大切でした。


筆者のいるセクションの7割以上がアメリカ国籍を持つクラスメイトの為、International studentやAsian cultureの視点から意見を述べることで、授業やディスカッションに一定のValueを出すことができたのではないかと思います。(つまり、日本にいる時から国内やアジアのことに目を向け、課題意識を持つことが入学後の準備に繋がります!)


また、アサインメントにおいては、だいたい週末を利用して6名程度のメンバーとHBSのケース(20ページ程度)を分析し、マーケティング戦略の提案書を作成します(Word 形式やPPT形式等様々)。実際にその企業の役員やマーケターになりきり、新商品はどんな顧客層に訴求できそうか、なぜその戦略が効果的か等をチームメンバーで合意し、提案書として練り上げていきます。


多くのコースは、コース終了後にチームメンバーからの評価があり、チームへの貢献度がGradeに影響します。純ジャパニーズの筆者は、ここでも事前準備に全力を尽くしました。グループティスカッション前に、授業で学んだフレームワークやコンセプト毎に、要点やディスカッションポイントをGoogle docs上で箇条書きにして、事前にメールで共有していました。
基本的にグループディスカッションもZoomで開催されるため、筆者はネイティブスピーカー達の早い展開についていくのが困難になる場面も多く、その弱点をカバーする為に事前準備にほとんどの時間を割きました。そうすると、ディスカッション後、他のチームメンバー達がファイナライズまで率先して行ってくれ、チームとしての分業体制を構築することができました。


それぞれのアサインメントや授業は時間がない中で準備を進める必要があるため、非常に大変でしたが、そのお陰でFinal examは比較的自信を持って臨むことが出来ました。


このFall Bはディスカッションベースの授業が半数を占め、当初は苦戦しましたが、自分なりにチームや授業に貢献する方法を確立できたことが大きな収穫でした。
また、Fall Aに比べ、より実務を意識した授業となっていた中で、自らのビジネススキルの向上を感じることができ、高揚感が高まるFall Bとなりました。
Winter AからはElectiveやMAP(Multidisciplinary Action Projects)が控えており、更に実務ベースの学びとなることにとてもワクワクしています。


それでは、この辺りで、次のクラスメイトにバトンを渡そうと思います。皆さん、よいお年をお過ごしください!

 

Merry Christmas and Happy New Year! Go Blue!!

Taka