皆さんこんにちは!FTMBA Class of 2028のKです。
今回は、MBAプログラムが始まる前のサマープログラム、Summer EAPについて書きたいと思います。
私が参加した2026年のSummer EAPは、7月6日から8月12日までの約5週間半。MBAの授業が始まる前に、英語で授業を受けたり、さまざまなバックグラウンドを持つ学生と交流し、MBAプログラムに向けて準備を整えることができました。
実際に参加してみてどんなプログラムだったのか、授業やイベントの様子、そして個人的に感じたことを紹介したいと思います!
Summer EAPってどんなプログラム?
Summer EAPは、University of MichiganのEnglish Language Institute(ELI)が提供する、秋から大学院に進学する学生向けの英語プログラムです。
私たちのクラスは全部で11人。日本人が半分ほどで、その他には中国、韓国、タイ、ブラジルなど、さまざまな国から学生が集まっていました。また、進学先もMBAだけでなく、LawやEngineeringなどさまざま。普段なかなか接点のない分野の学生と一緒に学べるのも面白かったです。
授業は基本的に月曜日から木曜日までで、Academic Reading and Writing、Speaking and Presenting、Listening and Pronunciation、U.S. Culture and Societyなど、大学院での学習を意識した内容でした。
中でも、個人的に一番有意義だったのがSpeaking and Presentingの授業です。
スモールトークからディスカッション、プレゼンまで
Speaking and Presentingの授業は、最初は日本ではあまり馴染みのないスモールトークや握手の仕方といった、日常的なコミュニケーションの基本から始まりました。
そこから徐々に、大学院の授業でのディスカッションを想定した内容に進んでいきます。例えば、議論にどう貢献するか、どのように議論をリードするかといったことを学び、最後にはプレゼンテーションの準備や発表にも取り組みました。
単に英語を話す練習をするというよりも、大学院に入学した後、実際に授業やディスカッションで求められる振る舞いを身につけることを意識した構成になっていたと思います。
課題は比較的多く、授業外でも準備に時間を使いました。ただ、提出した課題が返却される際のフィードバックがとても丁寧だったことも印象に残っています。自分の改善点が具体的に分かるので、次の課題に取り組む際にも役立ちました。
授業だけじゃない!金曜日のイベントも楽しみの一つ
Summer EAPの楽しみの一つが、金曜日のアクティビティです。
平日は授業が中心ですが、金曜日にはキャンパス内でのイベントや、Ann Arbor周辺へのフィールドトリップなどが企画されていました。
私が参加したものでは、University of Michiganのキャンパス内で行われたScavenger Huntや、Detroitへの日帰り旅行、Michigan Stadium(通称Big House)のツアーなどがありました。
特に印象に残っているのは、普段の授業とは違う環境でクラスメイトと一緒に過ごすことで、自然と会話が増えていったことです。授業中はなかなか話す機会がなくても、移動中やアクティビティの合間には気軽に話すことができます。
また、平日の授業後にもソーシャルイベントがあり、授業以外で英語を使う機会があったのもよかったです。こうしたイベントを通じて、クラスメイトとの距離も少しずつ縮まっていきました。
純ジャパの苦悩
ここからは少し個人的な話になりますが、私にとって一番大きな課題は、やはり英語でした。これまで海外経験はほとんどなく(数回の旅行程度)、仕事でも英語を使う機会はありませんでした。大学受験のために英語を勉強してきた、いわゆる典型的な「純ジャパニーズ」です。Readingは一定程度できるものの、Listening、Writing、Speakingにはかなり苦手意識がありました。
実際に授業が始まると、先生の話を聞き取るだけでも大変ですし、クラスメイトの発言を理解して、それに対して自分の意見を英語で返すというのは簡単ではありませんでした。ただ、クラスの雰囲気は非常に和やかで、英語が苦手でも発言しやすい環境だったと思います。間違いを気にせず発言できるような雰囲気があり、英語に自信がない学生にとってもありがたい環境でした。
最初はそれでも臆してしまうことが多々ありましたが、英語が完璧でなくても、まずは発言してみることが大切だと感じるようになりました。もちろん、5週間半で英語力が劇的に向上したわけではありませんが、英語を使って授業を受けることへの抵抗感は少しずつ薄れていったと思います。
ファイナルプレゼンテーション
Summer EAPの最後には、グループでのプレゼンテーションがありました。テーマは3つ用意されていて、①アメリカのチップ文化、②ミシガン州でのデータセンター建設、③大学スポーツとNIL(Name, Image and Likeness)です。学生はその中から一つを選び、同じテーマを選んだメンバーでグループを組みます。私は、せっかくアメリカの大学に来たので、アメリカの大学文化についてもっと深く知りたいと思い、大学スポーツとNILを選びました。
プレゼンの準備では、ミシガン大学のアスリートに話を聞く機会もありました。中にはオリンピックに出場した経験を持つ選手もいて、実際に話を聞けたのはとても貴重な経験でした。ちなみに、2024年のパリオリンピックには、ミシガン大学にゆかりのある選手が42人も出場していたそうです。22か国を代表する選手たちが、一つの大学にゆかりのあるアスリートとしてオリンピックに出場しているわけです。オリンピアンに取材できたのは幸運でしたが、そもそも大学にそれだけ多くのオリンピアンがいるというのも、改めて考えるとすごい話ですね。アメリカの大学スポーツの規模の大きさを実感する機会にもなりました。
一方で、グループでの準備はなかなか大変でした。メンバー同士の議論についていくのも一苦労で、英語でのコミュニケーションに苦戦する中、「自分はこのチームにどう貢献できるんだろう……」と思うこともありました。そんな中、プレゼンテーションの方向性についてメンバーの意見がまとまらない場面がありました。それぞれが何を大切にしているのかを整理して、共通するポイントを組み合わせた方向性を提案したところ、最終的にメンバー全員が納得してくれました。
英語で流暢に議論をリードできなくても、相手の意見を理解し、異なる考えを整理して一つの方向にまとめることでチームに貢献できる。当たり前のようでもありますが、実際にそれを体験できたことはとても良かったです。英語力に自信がないからといって、自分にできることが何もないわけではない。そう思えたことは、良い収穫でした。
EAPでできた友人は、MBAが始まってからも心強い存在に
もう一つ、Summer EAPに参加してよかったと思うのは、気の置けない友人ができたことです。私の場合、EAPで仲良くなった韓国人の学生が、同じMBAプログラムに進学する学生で、MBAでのセクション(クラス)も同じでした。MBAが始まると、授業や課題、イベントなど、慣れないことが一気に増えます。そんな中で、すでに知っている友人がいるというのは、想像していた以上に心強いものでした。EAPの期間中に一緒に授業を受けたり、イベントに参加したりしていたので、MBAが始まってからも自然に話すことができます。MBAでは新しい友人をたくさん作ることになりますが、プログラムが始まる前から知り合いがいるというのは、最初の一歩を踏み出すうえで大きな助けになったと思います。
最後に
Summer EAPは、英語力を短期間で劇的に向上させるためのプログラムというよりも、アメリカの大学院で学ぶための準備期間だと感じました。
英語で授業を受け、ディスカッションをし、プレゼンテーションを行う。さらに、異なるバックグラウンドを持つ学生と交流し、Ann Arborでの生活に慣れる。こうした経験をMBA本番が始まる前に積めたことは、非常に大きかったと思います。実際、EAPを終えた頃には、MBAの授業が始まることへの不安も少し軽減されていました。
……もっとも、いざMBAが始まってみると、EAPでほんの少し培われた自信はあっという間に粉々になったのですが(笑)。授業のスピードも、ディスカッションのレベルも、やはりMBAは別物でした。とはいえ、もしEAPがなかったら、もっと悲惨なことになっていたと思います。
もちろん、5週間半で英語の課題がすべて解消されるわけではありません。それでも、英語を使う環境に身を置き、失敗しながら少しずつ慣れていくという意味で、Summer EAPは非常に有意義な時間でした。
