Class of 2027のSKです。
なんだかんだ初めてのブログ投稿です。
MBAの最初の1年がもう終わってしまったなんて、、、人生で最も早く過ぎ去った1年でした。
「あの時、結局発言できなかったなぁ」
「あそこは自分がリードすべきだったのに逃げてしまったなぁ」
「もっと色んなパーティに顔を出せばよかったなぁ」
など、1年目の反省は尽きません。
しかし!!今回は、1年目の集大成として、そんな反省を吹き飛ばす(吹き飛ばすな)くらいかけがえのない経験になった Japan Trek 2026 について書きたいと思います。
大袈裟かもですが、確実に私の人生のハイライトの一つになりました。
目次
- Japan Trekとは
- Japan Trek 2026に込めた想い
- ツアー内容
- JBA・日本人学生にとっての意味
- MBA受験生・Ross受験生へのメッセージ
Japan Trekとは
Japan Trekは、Ross MBAの学生が長期休みに日本を訪れる、学生主導のTrekです。
Rossでは、毎年日本人のMBA1年生が有志で企画し、クラスメイトやそのパートナーたちに、日本の文化、歴史、食、自然、そしておもてなしや人の温かさを体験してもらうTrekとして実施されています。
Rossには、入学前に実施されるMTrekや、3月に実施されるColombia Trekなど、さまざまなTrekがありますが、Japan Trekもここ数年継続して実施されているイベントの一つです。
どのようなTrekにするかは、旅行代理店の力も借つつも、基本的には幹事となる日本人学生の自由です。今回のJapan Trek 2026は、私を含む5人の日本人MBA1年生がリーダーとして、企画から当日のオペレーションまでを担当しました。
開催時期も幹事で決めることができますが、例年は1年目の終わり、つまりMAPを実施するWinter B終了後の5月頃に実施しています。
Japan Trek 2026に込めた想い
Japan Trekは、自分たちでゼロから作り上げるTrekです。
そのため、私たちはまず「どのようなTrekを作りたいのか」を言語化するところから始めました。
そこで設定したコンセプトが、以下です。
Deep Japan × Go Blue = Beyond Trek
"Deep Japan"
Japan Trekの企画にあたって、インバウンドで溢れかえる超定番の観光地だけを巡るTrekにはしたくありませんでした。
もちろん、日本に初めて来る参加者にとって、有名な観光地を訪れることは大切です。
一方で、私たち日本人リーダーが企画するからこそ提供できる価値は、それだけではないはずだと思っていました。
参加者が個人旅行ではなかなか行かないであろう場所。
でも、日本人としてぜひ経験してほしい場所。
日本の文化や精神性、人の温かさを感じられる体験。
そうした要素を加えることで、参加者にはより“Deep”な日本に触れてほしいと考えていました。
”Go Blue”
Rossを表す言葉としてよく使われるのが、”Collaborative” 。
そして、それを象徴する掛け声が "Go Blue!" です。
Japan Trekは、Rossのコミュニティの中で実施するTrekです。だからこそ、単に日本を案内するだけではなく、参加者同士の一体感や、今後も続くつながりを生み出すTrekにしたいと考えていました。
日本の魅力を知ってもらうこと。
そしてRossの仲間同士が、さらに深くつながること。
その両方を実現するための企画を練りました。
”Beyond Trek”
Deep JapanとGo Blueが掛け合わさることで、参加者にとっても、そして私たち日本人リーダーにとっても、単なる日本旅行にとどまらない、一生忘れられない思い出を作りたい。
そんな強い想いを込めて、 コンセプトをDeep Japan × Go Blue = Beyond Trekと位置づけました。
このコンセプトを胸に、昨年10月頃から半年以上をかけて準備を進めてきました。
ツアー内容
今回のJapan Trekは、到着日・帰国日を含めてDay 1からDay 9までの全9日間の行程でした。
大きな流れは以下の通りです。
- Day 1〜3:京都+その他
- Day 4〜5:伊勢・熊野
- Day 6〜8:東京+その他
- Day9:帰国
ここから、簡単に内容を振り返っていきます。
最後のFarewell Partyで放映したJapan Trekのムービーも、よければぜひご覧ください。
Day 1:日本集合日
Day 2の朝から始まる全体ツアーを前に、各自が京都のホテルにチェックインする日でしたが、
Trek開始前から元気が有り余っている希望者向けに、京都の居酒屋でウェルカムパーティーを開催しました。
まずは日本語の KANPAI!!! をレクチャーし、宴がスタート。
みんな料理のおいしさに感動してくれる中、一部のテーブルでは早速日本酒でのKANPAIラッシュが始まりました。
その様子を見ながら、「このTrek中、彼らとどこまで闘えるのだろうか」と、少し不安になったのを覚えています笑
Day 2:全体京都ツアー
Day 2は、全員で京都を巡る1日でした。
行程は以下の通りです。
伏見稲荷大社→ 平等院鳳凰堂・抹茶体験→ 着物着替え→ 清水寺→ 鴨川川床ディナー→ 各自ナイトライフ
バスの集合時間を守ってもらうのに毎回苦労しながらも、1日で京都の定番プレイスをかなり詰め込みました。
個人的に印象的だったのは、着物での清水寺散策です。
最初は慣れない衣装や履物に戸惑っていた参加者もいましたが、歩くうちにどんどん板についてきました。追加料金を払って着物から袴にアップグレードする人や、使用した髪飾りを気に入ってそのまま買い取る人もいて、想像以上に大好評でした。

Day 3:Leader Guided Tour & Dinner
Day 3は、全員揃って行動ではなく、各日本人リーダーがツアーとディナーをそれぞれ企画し、参加者が好きな組み合わせを選べる形にしました。
ツアー編
① 京都ツアー
Day 2で回りきれなかった京都の名所を巡るツアーです。
嵐山、天龍寺(+写経体験)、龍安寺、金閣寺などを訪問しました。

② SAKEツアー
ウイスキーと日本酒を学び、堪能してもらうツアーです。
特にウイスキーの醸造所は、幹事たちが必死にサントリー山崎蒸溜所のツアーに応募して当選させ、実現させました笑

③ 広島ツアー
説明不要の広島です。
平和記念資料館や宮島を訪問し、日本の歴史と美しい景観の両方に触れてもらうツアーとなりました。シカが大人気だったようです笑

Dinner編
ディナーも選択制にしました。
- 回転寿司
- 町家ダイニング
- 神戸牛鉄板焼き
それぞれ違った形で、日本の食の魅力を楽しんでもらえたと思います。写真は神戸牛鉄板焼から抜粋。

Day 4:全体伊勢ツアー
Day 4は、京都からバスで伊勢へ向かいました。
海女小屋での海女さんとの海鮮ランチから始まり、伊勢神宮、おかげ横丁を訪問。
その後、賢島の旅館でオーシャンビュー温泉と宴会を堪能しました。
この日も、日本人リーダーとして嬉しい瞬間がたくさんありました。
・94歳の元海女さんのおばあちゃんとの交流が大人気だったこと。
・前日までの京都の寺社と伊勢神宮の雰囲気の違いを感じ取り、参加者が興味深そうに質問してくれたこと。
・最初は裸での温泉入浴に抵抗があったアメリカ人参加者も、一度温泉に入ると「なんだこれ最高じゃないか」と言ってくれ、次の日早起きして朝風呂していたこと。
こんななんでもないような瞬間の1つ1つに、「このTrekをやってよかった」と何度も感じました。
最後の宴会では、日本の締め文化として「一本締め」をレクチャーしました。



Day 5:全体熊野ツアー
Day 5は、バスで熊野の大門坂へ移動し、全員で世界遺産である熊野古道を歩きました。
その後、熊野那智大社や那智の滝を訪問しました。
もちろん、ただ自然の中を歩かせるだけではなく、熊野古道の歴史や、巡礼路として歩くことの意味を事前にレクチャーし、現地ガイドにも同行してもらいました。
熊野古道は、単なるハイキングコースではありません。
古くから多くの人々が、祈りや再生、心身の浄化を求めて歩いてきた巡礼路です。
インバウンド観光客向けに擦られ尽くしたコンテンツではなく、日本の精神性や自然との関わりを体験できる場所を訪れること。
そして、全員で一緒に歩くアクティビティを通じて、Rossの仲間としての絆を深めること。
この日の熊野ツアーは、Japan Trekのコンセプトである Deep Japan × Go Blue = Beyond Trek をまさに体現した内容だったと思います。
そして夜は、旅館のラウンジを貸し切ってカラオケパーティーを実施しました。
Rossに来ると何度も耳にすることになる Mr. Brightside を全員で大合唱し、大盛り上がりとなりました。


Day 6:東京への移動日+Tokyo Dinner
Day 6は、近鉄で名古屋駅に移動し、ランチ休憩を取った後、新幹線で東京へ向かいました。
新幹線の会社から社費でRossに来ている私としては、自社の駅商業施設でみんなが名古屋メシを「おいしい!」と言ってくれたり、グッズを買ってくれたり、新幹線に興奮して写真を撮っていたりする様子を見るだけで、「こいつらマジかわいい。やってよかったJapan Trek。」と思っていました。
Optional Dinner
東京到着後のディナーも選択制にしました。
- 和牛焼肉
- 東京ドーム野球観戦
- 釣り居酒屋
それぞれが東京の夜を違った形で楽しむ機会になりました。写真は東京ドームから抜粋。

Day 7:Optional Tour & Dinner → Karaoke Night
Day 7も、全員で同じ場所を回るのではなく、参加者の好みに応じてツアーとディナーを選べる形にしました。
Optional Tour
- 箱根
- 鎌倉
- 長瀞
- 富士吉田
温泉、自然、海辺の街、富士山エリアなど、東京周辺にも広がる日本の多様な魅力を味わってもらうことを意識しました。写真は富士吉田から!天気も良くベストコンディションの富士山でした。

Optional Dinner
- 東京駅夜景&銀座高級寿司
- 居酒屋チェーンホッピング
- 思い出横丁&ゴールデン街
定番メシからDeepな日本まで、各々が夜を楽しみました。写真はゴールデン街の魔境に満面の笑みで吸い込まれていく陽気な奴ら。

そしてそれぞれのディナーが終わった後、新宿のカラオケ大部屋で、お酒持ち込みカラオケパーティーを実施しました。
持ち込んだ大量の日本酒の瓶が空になっていくスピードに戦慄を覚えながら、私が日本語でポケモンの歌を歌ってやや滑りするなどのハプニングもありつつ、会は大盛り上がりでした。やはりカラオケは誰と何回やっても確実に盛り上がる最強コンテンツです。
最後には、「日本人幹事全員で日本の曲を何か歌ってほしい」と参加者全員からリクエストされたので、参加してくれた彼らへの感謝を伝えるべく、SMAPの「ありがとう」を歌いました。彼らがこのJapanTrekで覚え、Trek中使いまくっていた ”ARIGATOU” を連呼できる分かりやすさもあり、会場の皆んなで「ありがとう〜🎵」を叫ぶ、かなりエモい雰囲気の中で終了しました。

その後、パリピ勢をクラブへ連れて行き、深夜のラーメンを食べて終了しました。
Day 8:Optional Tour & Farewell Party
Day 8、最終日。
前日は関東近郊のツアーでしたが、この日は東京の中で2本のツアーを組みました。
① Tokyoサブカルチャーツアー
豊洲のteamLab Planetsから始まり、原宿や渋谷を散策する、若者文化を感じるツアーです。
忠犬ハチ公のエピソードが参加者の感動を呼んでいました。
② Edoツアー
浅草寺、江戸切子グラス製作体験、東京スカイツリーなどを通じて、江戸の今と昔を体験するツアーです。
Farewell Party
そして夜は、全員で集合してFarewell Partyを実施しました。
飲料メーカー社費出身のMBA1のHKの力で確保したお店の1フロアを貸し切り、最後の夜を締めくくりました。
幹事厳選の景品をかけたビンゴ大会を実施し、最後には記事冒頭に添付したJapan Trekムービーを放映。
なんと、最後には参加者一同から日本人幹事に向けて、感謝の気持ちを込めた名前の刻印入りのお箸をプレゼントしてもらうサプライズもありました。
最後は全員とハグしまくってお別れ。
Ross Japan Trekのメンバー全員が、改めて一つになったように感じる、本当に感動的な瞬間でした。
当日帯同した幹事一同でパシャリ

参加者に日本を堪能してもらいながら、参加者同士の絆も深められ、まさに
Deep Japan × Go Blue = Beyond Trek というコンセプトを体現した、最高のTrekになったと思います。
JBA・日本人学生にとっての意味
Trek参加者に忘れられない思い出を提供できたこと。
個人として、彼らが日本を楽しむ姿を見て大きなやりがいを感じられたこと。
それだけでも、Japan Trekは私にとって最高の経験でした。
しかし、Japan Trekにはそれ以上に大きな意味があったと思っています。
それは、Rossの中での Japan と 日本人学生 のプレゼンス向上です。
私たちは、Japan Business Association、通称JBAという日本クラブを組織しています。JBAでは、年に数回、日本に関係するイベントを実施し、日本文化の紹介やコミュニティの拡大を行っています。
もちろんRossには、日本だけでなく、中国、韓国、台湾、東南アジア、インド、ブラジル、ラテンアメリカ…などなど、世界中から集まる学生たちがそれぞれの国や地域を代表するクラブを運営しており、さまざまなイベントを実施しています。
ただその中でも、Trekという大きなイベントを、しかも毎年実施している国・地域のクラブは、決して多くありません。
- Japan Trekを毎年実施しているという事実
- そのマーケティングの過程で、Ross全体に対してJapanを訴求できること
- 来てくれた参加者に日本にどっぷり浸かってもらうこと
- そして、彼らがRossに戻ってから「Japan Trek最高だった」と周囲に話してくれること
このサイクルが、JBA、そしてJapanのRossにおける存在感を高めていると感じています。
(※余談ですが、Japan Trekという国単体のTrekを毎年企画し、毎年それなりの人数が集まってくれるのは、もちろん歴代のTrekの評判や我々の広報努力もありますが、それ以上に「Japan」という国そのものが持つ魅力の大きさのおかげだと思っています。
私は31歳にして初めて海外生活を経験した、いわゆる超純ジャパです。
アメリカに住み、学期の合間の休暇のたびに海外へ行き、そして今回Japan Trekを運営して、改めて日本の素晴らしさを強く認識しました。)
また、RossのFull-Time MBAは1学年400人弱のクラスサイズですが、日本人学生はここ数年7〜9人程度です。私のような純ジャパも多い中で、日本人が言語や文化の壁を飛び越え、講義や課外活動で圧倒的なプレゼンスを発揮し、Rossコミュニティの中心に立ってぶん回していくのは、決して簡単なことではありません。(もちろん、歴代にはそうした日本人学生もたくさんいますし、純ジャパであっても、プレゼンスの発揮の仕方次第で輝く道はたくさんあります。「純ジャパの苦労」については、同じくJapan Trekの幹事を務めたHの以下のブログも、よろしければぜひご覧ください)
https://japanmichiganross.hatenablog.com/entry/2026/04/07/062122
その上で、Japan Trekの企画・運営プロセスでは、日本人学生のバリューが強制的に発揮されます。
参加者は私たち日本人リーダーを信頼してくれますし、本当に何でも聞いてきてくれます。募集の段階で、キャンパスで知らない人から「お前見たことあるぞ、JapanTrekの幹事だろ?」と呼び止められ、Japan Trekについて質問攻めにあうこともありました。
Trek中にも、「この後どうするんだBro、日本のおすすめを教えてくれ」「お前ら日本人が普段することをしたいんだ」と聞かれるなど、彼らを常に引っ張っていくロールになりますし、リーダーである以上、全体の前に立ってアナウンスをしたり、観光地のレクチャーをしたりする機会も何度もあります。
もちろん、それはある意味「日本人バリュー」という、たまたま日本人であることにより得られた経験かもしれません。
それでも、自分が不可欠なリーダーとしてRossの仲間たちをリードし、頼られまくる経験は、私にとって大きな学びになりましたし、そして何より、2年目のMBA生活に向けた自信にも繋がりました。
最後に:MBA/Ross受験生へのメッセージ
このブログを読んでくださっている方の中には、MBA受験を検討されている方、そしてRossの受験を考えている方もいらっしゃると思います。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私がJapan Trekを通じて改めて強く感じたのは、MBAの価値は授業の中だけにあるわけではない、ということです。
もちろん、授業、ケースディスカッション、グループワーク、クラブ活動、就職活動など、MBAには学ぶ機会がたくさんあります。
ただ、それと同じくらい大きいのが、自分のバックグラウンドや価値観を使って、コミュニティに何かを還元する機会です。
Japan Trekは、まさにその象徴でした。
私は英語がネイティブのように話せるわけではありませんし、未だに授業中の発言を躊躇することもあります。アメリカのカルチャーやスラング等についていけず、会話の中で置いていかれることもあります。
それでも、日本人であること、日本で働いてきたこと、日本の文化や社会を知っていることが、Rossのコミュニティにとって大きな価値になる瞬間があります。
MBA受験では、どうしても「自分には何が足りないか」に目が向きがちです。
英語力が足りない。
海外経験が少ない。
GMATやGREの点数が不安。
リーダーシップ経験が弱い。
自分は他の候補者と比べて見劣りするのではないか。
私も何度もそう思いました。
でも、MBAに来てみると、自分の弱みだけでなく、自分だからこそ持っている価値にも気づかされます。
そして、その価値を必要としてくれるコミュニティがあります。
Rossは特に、そうした機会にあふれている学校だと思います。
Collaborativeなカルチャーがあり、学生同士で何かを作り上げる機会がたくさんあります。
クラブ活動、Trek、カンファレンス、Japan Business Associationのような地域・文化系クラブ、カレッジスポーツ前後のイベント、そして何気ない日々のつながり。
自分から手を挙げれば、コミュニティに貢献できる場所が必ずあります。
受験生の皆さんにお伝えしたいのは、MBAは単に学びに行く場所ではなく、自分の持っているものを使って、周囲に価値を届ける場所でもある ということです。
そしてRossは、それを本気で歓迎してくれるコミュニティだと思います。
もしRossに来ることになったら、ぜひ授業だけでなく、クラブやTrek、イベントなど、コミュニティを作る側にも飛び込んでみてください。
きっと、想像以上に大変ですが、想像以上に報われます。
私にとってJapan Trek 2026は、まさにそのような経験でした。
改めて、参加してくれた皆さん、支えてくれた皆さん、そして一緒に走り切った日本人リーダーのみんな、本当にありがとう!!
Go Blue!