ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Rossの授業紹介! ~STEM編~

Class of 2024のSです。今回はSTEM* Core認定されている授業の中で学びが多かったものをいくつかピックアップしてご紹介します。

*卒業後アメリカに残って働く場合、STEM認定の授業単位を必要要件まで揃えれば最大3年間までOPTを延長することが可能となります。STEM要件について詳しくはこちらに記載があります。

Full-Time MBA: STEM-Designated Specialization in Management Science | Michigan Ross (umich.edu)

 

以下、授業紹介です。

TO618 Applied Business Analytics and Decisions: Applied Business Analytics and Decisions | Michigan Ross (umich.edu)

こちらはExcelを使った分析のAdvanced levelのコースです。カバーする範囲はModeling, Power Query/Pivot, Visualization, Regression, Classification, Clustering, Optimization, etc.となります。前職ではExcelをある程度使っていたのですが、知らない機能やTipsがたくさんありました。ほぼ毎週グループ課題を行うことになるので、手を動かしているうちにかなり使い方を覚えることができます。また課題の内容は現実に即したケースであったり、実際に自分でデータを拾ってきて分析する等、実用的になるようによくデザインされています。データを多く扱うような職に就く方には特におすすめの授業です。

 

TO 620 Global Supply Chain Management: Global Supply Chain Management | Michigan Ross (umich.edu)

Supply Chainを色々な角度から論じる授業です。具体的にはCorporate Strategyから逆算してそれをどうSupply Chain Strategy に落とし込んでいくか、EfficiencyとResponsivenessを考慮してSupply Chain 全体をどのようにデザインするか、モノの流れのみならず、情報とお金の流れをどう効率化するか、等を学んでいきます。Supply Chainという一つの大きなテーマで毎回違う観点からケースを読み込むため、より深い理解を得られたように感じました。Core Classで学んだOperationsの知識・理論の良い復習にもなりました。もともとSupply Chainにはそこまで興味がなかったのですが、定性的な戦略論的な話と定量的な最適化の話が組み合わさっており、面白い分野だと感じました。また、いかにSupply Chainが企業の競争力の源泉になりうるかを理解できたのが大きな学びでした。予習や課題の量がかなり多いので万人向けではないのですが、サプライチェーンに少しでも関わる方/興味がある方にはオススメできる授業です。

 

ACC 711 Financial Statement Analysis I: Financial Statement Analysis I | Michigan Ross (umich.edu)

こちらはいかにFinancial Statementを読み解くかを学ぶ授業です。いくつかの基本的なフレームワークを使って企業の戦略やパフォーマンスを深堀していきます。卒業後の進路に関わらず全ビジネスパーソンが知っておいて損はない内容と感じました。また、理論偏重でもなく、かといって答えがフワッとしすぎることもなく、とても良くバランスのとれた授業でした。最終グループ課題ではグループで選んだ企業の10Kを分析し、非常に勉強になりました。

 

以上、ご参考になりましたら幸いです。