ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Exchange Student から見たRoss

こんにちは!スペインのESADE Business SchoolからExchangeできたClass of 2022のATです。今回はExchangeの視点から欧米Business Schoolの違いや気づきをお伝えできればと思います。RossにもExchangeプログラムがありますので、Rossに進学する/進学を希望されている方で欧州校も体験してみたい方に参考になれば幸いです。欧州校ではESADE, IESE(スペイン)、LSE(イギリス)、SDA Bocconi(イタリア)、HEC Paris(フランス)等が22年時点での提携校です。留学時期としては就活が落ち着いた2年生のWinterセメスター(1-3月頃)になります。

  • Why exchange?
  • 両校の比較
    • 生活環境
    • 授業・教授
    • 学生
    • 番外編”Football”
  • Exchangeを終えて

 

Why exchange?

私は、MBA以前は海外生活経験がない純ドメでしたので、折角の機会に欧米どちらも経験してみたいという思いがありました。また、怒涛のMBA1年目を終え、良い意味でも悪い意味でも慣れが出てきた2年目に新たな刺激が欲しかったのもあります。では何故Rossなのかですが、ESADEとRossには大きな共通点としてCollaborativeなカルチャーがあると思っており、exchangeで途中からでもjoinし易いだろうと考えました。そして実は、RossはMBA受験中強く志望していた学校でした。

 

両校の比較

*人によって感じ方も違うと思いますので、筆者の感想として参考にしてください。

 

生活環境

・天候:ESADEはバルセロナにあり、夏は日本より涼しく、冬は日本より暖かいという快適な天候です。RossにはWinterターム(1月〜4月末)の期間いたのですが、冬より夏派の自分にはMichiganの冬は芯から冷えました。。

 

・食事:バルセロナは海に面しているためシーフードが美味しく、またスペイン料理以外にも様々なジャンルのレストランがあります。和食も日本の味と比べても遜色ないような店舗もありました。Michiganではピザやフライがお気に入りでした。特にピザは個人的に好きなクリスピータイプで手軽かつ安価のため、足繁く通っていました。ただ、外食中心の生活だったこともあり、毎日食べているとどうしても飽きが出たり油っこさが気になりました。価格に関してはMichiganの方が1.5倍くらい高い印象です。

 

・エンタメ(スポーツ観戦):バルセロナはサッカーファンにはたまらないと思うのですが、アメフトやバスケといったアメリカンスポーツ好きの筆者にとって、NFL・NBA・MLBに加えてカレッジスポーツと、アメリカのスポーツは非常にエンターテイメント性が高く楽しめました。

 

授業・教授

・授業スタイル:Ross、ESADEともにレクチャーとケーススタディのバランスが取れている授業スタイルでした。またESADEにも期間はRossの半分程度と短いですが、MAPと同様のAction Learningのコンサルプログラムが必修であります。両校とも1年目はCore科目中心で2年目はほぼElectiveである点も同じです。Electiveの選択肢は、学生数に比例してRossの方が2倍程度多かったです。

 

・教授:両校ともフレンドリーで質問し易かったです。若干ですが、Rossの教授の方が授業の進行に慣れており、授業内容がwell organizedされている印象を受けました。

 

学生

・規模:ESADEは1学年200人程度とBusiness Schoolの中でも小規模のスクールのため、2年目ともなるとほぼ全員の顔を知っていました。RossではMBAだけでも400人程度いるのに加えて、ElectiveではBBAや他学部も参加するため、オリジナルRoss生でもクラス内に知らない学生がいるようでした。

 

・国籍:ESADEの学生は約50ヵ国から来ており、International率(スペイン以外)約95%と非常に多様でした。多様過ぎでカオスになることもありましたが、様々な価値観に触れることができました。Rossはアメリカ国籍やアメリカで小さい頃から育ってきた人が多く、授業でもアメリカの文化・ビジネスの知識・価値観が共通の話題として出てくることがよくありました。

 

・英語:Rossは多くがネイティブスピーカーのため発音は聞き取りやすい一方、早口だったり、たまに入るスラングが分からないことがありました。ESADEはマジョリティが非ネイティブ(とはいえレベル高いです)のため、比較的ゆっくり喋り分かり易い英語を使うのですが、訛りがキツい人もいました。

 

・卒業後進路:Rossはコンサル等のプロフェッショナルファームが多く、ESADEはAmazonなどの事業会社やスタートアップが多い印象でした。

 

番外編”Football”

欧州ではFootballと言うとサッカーを、アメリカではアメフトを指します。アメフト部出身の筆者としては俄然アメフト派なので、スペインではクラスメートと話していてよく勘違いが起きました。

 

Exchangeを終えて

これはRossというよりExchangeの宿命なのですが、周りの学生を全く知らない状況でelectiveに飛び込むため、既に親しい学生同士のグループに切り込んでいくのはなかなか難しかったです。しかし、日本人やアジア人を中心に仲良くして頂き、Asian Dance Eventでオタクダンスを一緒に踊らせてもらったり、卒業旅行に混ぜてもらったり、JBAのFarewellパーティーにも招待してもらったりと、Rossの温かさを感じました。

Ross最後の授業、つまりMBA最後の授業はMO611、通称「The CEO Course」でした。実は、3年前のCampus Visit時に見学して感動した、初めてのMBAの授業でした。まさかこの授業でMBAを締めくくれたこと、欧米のカルチャーをどちらも体験できたこと、何より2校で素敵な友人達と出会えたこと。exchangeはMBAを2倍濃いものにしてくれました。少しでも興味のある方、exchangeおススメです!

 

Go Blue!