ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Rossの授業紹介!~Tech系編~

Class of 2025, Full Time MBA1のebayです!

授業の紹介はいくらあっても良いということで今回はElectiveの授業を2つご紹介します。

授業はざっくり分けて5種類ほどあり(他にもあったらすみません...)、Accounting系、Leadership系、Finance系、Tech系、アントレ系の授業があります。そのうちのTech系授業2つを私は冬学期の前半に取ったのでご紹介します。

 

 

*前半が授業タイトル、()内は学校内での通名です。

①Big Data Management Tools and Techniques (TO640)

学部が文系だったけどMBAを取るからにはData Scienceにも強くなりたい!と思う方は多いのではないでしょうか?

もちろんRossには数多くのData Scienceの授業が用意されております。今回ご紹介するこちらは、大量のデータをいかに効率よく扱い、分析し、人に伝えるかをテーマに、様々なツールを使っていく実践型の授業です。一つ一つのツールのプロになる、というよりも、初学者向けに、それぞれのツールの特性を理解し、どういう時にどれを使うべきかわかるようにする、というのが授業の目標になります。教授はLennart Baardman。2.25単位の授業です。

目安として1-2週間に一つのツールをテーマに、個人ワークとグループワークの課題に取り組んでいきます。

1週間の構成は2時間のLecture+2回のLabで成り立っており、LectureでToolに関する基本的な知識を学び、Labで自分で手を動かして課題に取り組み、わからないところを教授やチームメンバに聞いて理解を深めていきます。

使ったツールはTableau, SQL, Pythonの3つ。

Tableauでビッグデータをどのように分析しビジュアルで表現するか、 SQLでビッグデータをどのように抜き出し、分析しやすい形に整えるか、 Pythonでデータをどのように集め、分析するか、それぞれ学んでいきます。ツール間の連携も重視されており、SQLで取り出したデータをTableauでビジュアルにするなど、組み合わせも学んでいきます。

MBAらしいなと思うのは、使うデータが現実世界のデータであり、尚且つ課題のテーマが「分析を基にどのような提案ができるか」といった実践的なものになっている点です。

例えば、Tableauの回ではDetroit警察が受け取った通報件数と現場到着までの時間、通報場所の住所、各地域の平均家賃、人種構成などなどの本当に大量のデータを基に、「より効率よくDetroit警察が運営するにはどのような分析&提言をすべきか」という点が最終課題になりました。このようにツールを学ぶ授業でも、あくまでツールは手段として、データ・分析結果から何を見出すべきか考えるところが重視されていました。

 

②Decision Support with Spreadsheets(TO512)

こちらはJean-Paul Baldwin教授から学ぶExcelの授業。単位数は少なく1.5単位ですが、毎週のようにやる課題が多く、結構大変な授業です。

こちらはExcelをテーマとした授業。扱う昨日は下記の通り(シラバスから抜粋)

charting; timeand-date functions; pivot tables;  working  with  internal  and  external databases;  sorting,  filtering,  extracting,  and  querying  of  data; models based on systems of worksheets and workbooks; formula auditing; controlling user input; financial functions; introductory linear and nonlinear optimization using Excel 2016's thirdparty Solver add-in; one-variable  and  two-variable  data  tables; scenarios  and  scenario  management;  and  Excel  macros. 

Excelのメジャーな機能・関数は一通り、といったところでしょうか。

Excelなんて毎日使ってるぜ!と皆さん思われるかも知れませんが、そういう方にこそとっていただきたい授業です。ビジネススクールで学ぶExcel授業は街中のパソコン教室とは一味違います(街中のパソコン教室行ったことないので単なるイメージですが...)

とにかく現実のビジネスを前提に「いかに効率化するか」、「いかにヒューマンエラーを防ぐか」、「他の人と一緒に仕事をする前提でいかにシートを作るか(守るか)」これらを重点的に教えてくれます。8年ほど大企業で会社員をやっていた人間としても、本当に毎日使える知識ばかりで、毎週目の覚めるような気持ちで授業を受けていました。

授業は週に2回、1.5時間ずつ。課題は毎週2〜3程度。二人グループで取り組むものもありますが、こちらは基本的に個人作業で黙々と課題をこなしていきます。

すぐに活用できる分、ある意味、今年の授業で一番何か新しいスキルが身についた実感があった授業だったかもしれません...

 

と言うわけで2つのElectiveをご紹介しました。ご参考になったなら幸いです!