ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Summer Internship in Camp Michigania

Nです。ロスは夏休みが4か月と長く社費生でフルタイムなどのオファーを狙ったサマーインターンのリクルートをしておらず、どう過ごそうか迷っていたのでが、Rossの就活掲示板サイトでたまたま目にしたCamp Michiganiaでのサマーインターンが目に留まり、とてもユニークで貴重な経験ができそうだと思い参加してきました!笑 
以下、おそらく日本人で過去訪れたことがある人がいないのではないかと思われるCamp Michiganiaとそのサマーインターンについてレポートしたいと思います!

1.Camp Michiganiaについて

Camp Michiganiaはミシガン大学Alumni Association が運営しているキャンプ場(https://alumni.umich.edu/camp-michigania/)でミシガン州北部のBoyne City内のWalloon Lakeのほとりに位置しています。6~8月のサマーキャンプがメインイベントですが他にも秋や冬にももう少し規模を縮小してイベントを開催しているようです。気候は北海道みたいな感じで夜間でもエアコンが必要ないくらい肌寒いくらいで、日中は30度近く気温が上がることもありますが、乾燥しているため比較的過ごしやすかったです。

2. Summer Campについて 

サマーキャンプは一週間のプログラムで6月の上旬から8月の末まで1週間のプログラムが10週繰り返されます。1回のプログラムには約400人程度参加し、参加者はみなミシガン大学にゆかりのある方々で、大人はAlumni Membershipに加入していることが必要です。基本的に子供やおじいちゃんおばあちゃんなども連れて家族で参加しているケースが多いです。

アクティビティが多岐に渡っており、Boat、Swiming、Riflery、Tennis、Art &Craft、Horse Riding、Ropeなどなどのプログラムに参加できます。また、子供は年齢別に分けられ、時間ごとに別々のプログラムに参加できる仕組みなので、親は子供たちをキャンプ場に預けて思い思いに好きなアクティビティに参加したり、ゆっくりと時間を過ごすことができます。

宿は、コテージが用意されており、ごはんは食堂のような大きなホールで3食用意されるため、キャンプ場というよりはグランピング場といった方がイメージに近いかも。 さすがアメリカといったところでキャンプ参加者やスタッフ同士の距離が非常に近く、親密なコミュニティが形成されています。中には”Life-long week-4 camper”といったように子供のころから30年近くずっと4週目のキャンププログラムに参加している、といったような参加者も多く、スタッフよりもキャンプ場に詳しかったりします。また、Faculty Forumといってミシガン大学の教員がセッションをする機会などもあり、大人でも楽しめる内容になっているかと思います。 

3.Summer Internshipについて

おもに学部生を中心に、80人程度のプログラムスタッフが少数のAlumni AssociatinoのAdministration Staffとともにキャンプ場を運営します。インターン生は、キャンプ場のアクティビティの運営などを行い、日々のキャンプ場のプログラムはほぼ学生によって運営されているイメージです。また、上記プログラムスタッフの他に、ラテンアメリカや東欧(ポーランドやルーマニア)からもキッチンやメンテナンススタッフを30人ほど雇用しており、学生だけで100人を超える規模です。

自分はオフィスとアパレルストアを担当し、オフィスでは電話応対、システム管理、事務作業、やキャンプ参加者の質疑応対などを主にしていました。また、アパレルストアではレジ担当や、在庫管理、店内の整備などアパレルショップの人がやってそうなことは大体対応していた幹事です。 

このインターンに参加して良かった点はたくさんありますが、大自然で3か月のびのび過ごすことができたこと、日頃関わることのない多くの学部生と交流する機会がもてたことも刺激になったこと、彼らやキャンプ参加者との交流によってアメリカの多様性に対する理解が深まったこと、などです。日本人は自分一人で英語しか話す機会がなく、かつオフィス業務という関係かつキャンプ場という白人アメリカ人が大多数の環境の中で、ネイティブとの英会話を四六時中もとめられたことからスピーキングとリスニング力は嫌がおうにも向上したと思います。また、自分はオフィスで働いていることもあり、キャンプディレクターと話すことも多かったので、色々お話しできたのもよかったです。学生100人超とときに口うるさいキャンプ参加者400人超をまとめて一つのウェットなコミュニティ形成をする姿に、多くのリーダーシップを学ぶことができたと思います。

一方で、悪かった点は、住環境と拘束時間。キャンプ場のプログラムの関係もあり、週休1日しかなく、3か月これを繰り返すのはかなりストレスとなりました。また、スタッフの住環境もあまりよくなく、5人でひとつのバスルームを共有することなどがストレスでした。途中から交渉して、人数が少なく、より広い部屋に移ることができましたが、もしこのプログラムに興味があり応募を考えている場合は、住環境について、事前に強く希望を出しておく方がいいと思います。

4. まとめ

フルタイムインターンと比べると、まじめさや大変さに欠けるイメージもあるかと思いますが、英語でのコミュニケーションという観点だとオンもオフも常に英会話満載でコミュニケーションが不可欠ですし、トラブル対応なども必要で、英語力の向上は必須だと思います!たくさんの人と密なコミュニケーションを持てて、自分にとってはすごくいい経験で2年目のMBA生活にもずいぶん役に立っていると感じているので個人的にはMBA留学に欠かせない貴重な経験になったと思います!ぜひ社費の方で夏の過ごし方に悩んでいる方は、ご検討ください~

夏のAnn Arborの過ごし方

こんにちは!新FTMBA2のKです。

私はアナーバーで夏のインターンをしていたので、今回はアナーバーでの夏の楽しみ方を少しご紹介したいと思います。

 

夏のアナーバーの気候

Wikipedia(https://en.wikipedia.org/wiki/Ann_Arbor,_Michigan)によると、アナーバーは典型的なMidwestern humid continental climateで、夏は温暖で湿気が多いとされています。

ただ個人的には、東京の蒸し暑さに比べると気温・湿度ともに低く、格段に過ごしやすく感じます。特に今年は、酷暑に見舞われる地域が世界的に多い中、アナーバーは逆に気温が低く、8月でも最高気温が30度に到達することはあまりありませんでした。

また、緯度が高くサマータイムが導入されているため、21時半ごろにやっと日没を迎えます。一日の中で最も気温が高くなるのが17時ごろですので、屋外でのアクティビティを楽しめる時間が非常に長いです。

 

アウトドア・アクティビティ

ミシガン州はGreat Lakesの他、森や湖、川が多いため、様々な屋外でのアクティビティを楽しむことができます。

 

カヤック、カヌー、チューブ

カヤックやカヌー、チューブ(浮き輪)をレンタルできる場所が多くあります。アナーバー市内だと、Argo ParkやGallup Parkでレンタルできます。

https://www.a2gov.org/departments/Parks-Recreation/parks-places/argo/pages/default.aspx

https://www.a2gov.org/departments/Parks-Recreation/parks-places/gallup/pages/default.aspx

 

湖水浴

ヒューロン湖、ミシガン湖に多くのビーチがあり、湖水浴を楽しむことができます。ぱっと見は海ですが、淡水なので肌がべたつかず快適です。

www.visitmuskegon.org

 

バーベキュー

公園やアパートの共用部分にバーベキュースペースがあり、多くが無料で使うことができます。

 

釣り

様々な川や湖で釣りを楽しむことができます。アナーバー市内を流れるHuron Riverではブラックバス、ヒューロン湖やミシガン湖ではボートからサーモンを釣ることができます。なお、ミシガン州内で釣りをするにはライセンスが必要なので注意しましょう。

www.michigan.gov

 

この他、キャンプ、マウンテンバイク、バギー、乗馬など、あらゆる夏のアウトドア・アクティビティを楽しむことができます。



イベント

次に夏のイベントについてご紹介します。

 

エアショー

航空機や戦闘機が曲芸飛行やデモを行うエアショーは米国各地で開催されています。アナーバー近郊だと、8月中旬にThunder Over Michiganが開催されます。また、バトルクリークで開催されるField of Flightはミシガン州で最も大きなエアショーで、7月の独立記念日周辺で開催されます。

yankeeairmuseum.org

fieldofflight.com

 

アートフェア

毎年7月20日ごろに、アナーバーのダウンタウンでアートフェアが開催されます。アメリカ各地から約1,000人のアーティスト(画家、彫刻家、アクセサリーデザイナー等)が集まってブースを出店し、3日間で約40万人が訪れるそうです。

www.theannarborartfair.com

 

野球観戦

デトロイト・タイガースの本拠地コメリカパークまで車で45分程度です。今年は7月にエンゼルスとの試合があり、大谷選手登板の試合は多くの日本人が観戦しに行ったそうです。

 

この他、フルーツ狩りやランタンフェスティバル、独立記念日パレードなど、夏の間多くのイベントが開催されています。



観光

最後に、アナーバーから車で行ける主な観光地をご紹介します。

 

トラバースシティ

アナーバーから車で4時間ほど北上したところにある湖畔の街です。ワイナリーが多くあるほか、湖水浴やカヤック等が楽しめます。近くにあるTorch Lakeは透明度が抜群で、こちらでもカヤック等ができます。

 

マキノー島

こちらも車で4時間ほど北にある、ヒューロン湖上の小さな島です。車の乗り入れが禁止されており、馬車で観光したり、島内一周サイクリングしたりできます。

 

ナイアガラ

言わずと知れた超観光名所です。デトロイトでカナダへの国境を渡る必要がありますが、所要時間は車で4~5時間程度です。なお、北に1時間半ほど行けばトロントにも行くことができます。

 

この他にも、シカゴ、デトロイトなどの都市部や、自然豊かなアッパーペニンシュラ、カナダのモントリオールやケベックなど、車でのロードトリップを楽しめます。

このように、アナーバーはオフの楽しみもたくさんあるので、是非参考にしてください!

Go Blue!

Wolverines / 大学スポーツ観戦事情

こんにちは、FTMBAのAです!インドMAPに続いての投稿です。ミシガン大学を語る際に欠かせないのが「アメリカンフットボール」であり、そちらについては昨年度に以下の投稿で詳しく記載されていますので、今回は、アメフト以外のスポーツ観戦(特に子連れ)について紹介します。

 

・・・本題に入る前に、アメフトについて少しだけ触れます。

2022年のMichigan Wolverinesは、前年に続きOhio State Buckeyesとの"The Game"にAwayで45-23の大差で勝利(敵地での勝利はなんと22年ぶり)し、2年連続のBIG10 Championのタイトルを手にしました!

AwayのためWoodburyの在校生宅に集結し、BBQをしながらテレビ観戦で大いに盛り上がったことは、MBA生活1年目のハイライトの1つになりました。

なお、試合のハイライトはこちらをご覧ください。映画のような仕上がりになっており、熱狂的なファンの雰囲気も感じ取れるかと思います。

 

話が逸れましたが、ここから本題に入ります。まずは、各スポーツについて簡単に説明する前に、子供向けのプログラムである、Wolverine Kids Club Home - University of Michigan Athletics (mgoblue.com)についてご紹介します。

 

Wolverine Kids Club

6年生以下の子供なら誰でも無料で参加できるプログラムで、試合観戦のたびに貯まるポイントでWolverinesのグッズ(サングラスやペナント、Tシャツやリストバンドなど)に交換できたり、Kids club dayには無料もしくは大幅な割引で試合観戦ができたりと、Benefitが充実しています。

昨年度から無料のBlue membershipに加えて有料(年間$35)のMaize membershipが新たに設定され、上述のBenefitに加えて最初からグッズがもらえたり、バスケのボールキッズ等の機会もあるようです。

私自身は昨年度途中から無料会員で登録したのですが、子供がWolverin goodsとスポーツ観戦にはまったため、ポイント集めを兼ねて毎週のように様々な試合会場に足を運ぶことになりました。Kids clubメンバー限定で、アメフトの選手たちと交流できる貴重なイベントもあり、来年度は有料会員への登録も検討しようと考えています。

もしお子様帯同でアナーバーにいらっしゃるなら、ぜひKids clubに登録して、親子でスポーツ観戦を楽しんでみてください!

 

ここからは、各スポーツの簡単な紹介に移ります。

アメリカの4大プロスポーツといえば、アメフト、バスケットボール、アイスホッケー、野球ですが、これらは大学スポーツでも同様に人気があります。アメフトがFall、バスケとアイスホッケーはWinter、野球はSpringと時期もずれているので、シーズンオフの夏休み期間を除けば、常に何かしらのスポーツの試合が開催されているといっても過言ではありません。

 

バスケットボール

アメフトの会場であるBig houseに隣接するCrisler Centerで行われます。アメフト同様にStudent向けのシーズンチケットも販売されており、チアやブラスバンドも入ってプロの試合に劣らない盛り上がりを見せます。

男子は1988-89年シーズンにはNational Championにも輝いたこともあり、NBA選手を数多く輩出している名門で、ほぼ毎年のようにNational championを決めるトーナメントに出場していたのですが、昨年度はトーナメント出場を逃してしまいました。

個人的なおすすめは、女子バスケです。男子バスケのチケットは高価で、スタンド上段の席ではどうしても臨場感が落ちてしまい、子供の集中力も途切れがちな一方、女子バスケのチケットは$8でGeneral Admission(一部指定席のゾーンを除く自由席)となっており、開場に合わせていけば、コートのすぐ近くの席を確保できます。演出や応援も男子と同様で、ハーフタイムショーもあり、飽きさせません。

 

アイスホッケー

キャンパスの南側、Big houseやCrisler Centerから線路を挟んだ場所にあるYost Arenaで行われます。Michiganは直近では1996年・1988年にNational Championに輝いている古豪で、過去2年連続でBIG10のタイトルを獲得しています。昨年は、残念ながらTournamentのSemi finalで敗れてしまいました。

アイスホッケーの良さは、何といってもフィールドとの距離の近さ・臨場感です。アメフトやバスケに比べるとコンパクトな試合会場で、席からフィールドまで近ければ最前列、数列目でも選手同士のコンタクトや壁に激突する音が聞こえてきます。ブラスバンドの演奏に合わせて応援も盛り上がり、試合時間も2時間程度とアメフトの半分で、子供にとっても飽きにくいです。

アメフトはStudent ticketでの入場にIDが必要(学生以外は追加料金の支払いが必要)なのですが、バスケやアイスホッケーはStudent ticketでもIDなしで入場できます。ですので、Student ticketを入手できれば子供を連れていけるのもありがたい点です。

私は昨年度勢いでシーズンチケットを購入し、金・土などで2連戦になるので、どちらかの試合のチケットをもう一つの曜日と交換して子供分を確保し、全体の1/3程度の試合を観に行きました。

 

野球

Yost Arenaに隣接する、Ray Fisher Stadiumで開催されます。意外なことに、4大プロスポーツな中で唯一、野球だけがCollege sportsでは人気がやや劣ります。シーズンチケットの販売も別枠で、チアやブラスバンドがなく少し寂しい試合観戦になります(但し、Misigan State戦などの人気カードは満席になります)。

アメフト、バスケ、アイスホッケーが終わった後の春にシーズンを迎えるので、少し暖かくなってきたアナーバーの春の陽気を楽しみながら観戦するのはとても気持ち良いです。守備の際に三振を取ると、係員の人がTシャツを投げてくれるのと、ファールボールを拾いに走る子供たちが風物詩です。

 

その他

フットボールやアイスホッケーに加え、テニスや体操、ラクロスや陸上などで、Michigan Wolverinは2022-23シーズンに合計13のBIG10のタイトルを獲得(大学記録)しています。昨年度私が観戦したのは、陸上(室内)、高飛び込み、水泳、レスリングでしたが、どの試合を観に行っても一定数黄色・青の格好をしたMichiganファンがおり、楽しむことができました。来年度は、更に多くのスポーツを見てみたいと考えています。

 

以上です!もしCampus visitでアナーバーを訪れる際は、ぜひそのタイミングで開催されているスポーツ会場に足を運んで、Michigan Wolverinseの雰囲気とGo Blue!の応援の掛け声を体験してみてください!

海外MAP体験談 @Rwanda Healthcare NPO

こんにちは!MBA1のMです。MAP(Multudisciplinary Action Project)について、Sの米国Techでの体験AのインドE Commerceでの体験に続いて、私からはルワンダのNPO向けプロジェクトについて紹介します。

 

1. プロジェクト概要

私のプロジェクトは、ルワンダのコミュニティレベルでの医療従事者が用いるモバイルアプリを提供するNon Profit Organization(NPO)向けに同製品のコスト分析、価格設定のレコメンデーションを行うものでした。MAPは合計7週間続きますが、本プロジェクトでは2週目からルワンダの首都キガリを中心に約2週間現地に滞在しました。現地メンバーへのヒアリング、現場訪問などを行い、特に実際にモバイルアプリを使っている現場を見ることができたのは貴重な機会でした。

チームは米国人2名と私含む留学生2名の合計4名チームで、バックグラウンドはファイナンス、メディカルスクールとのデュアルディグリー等、多岐に渡りました。

NPO側からは製品の責任者、現地のコミュニティで製品導入を支援するチーム、ファイナンス担当者など、幅広いメンバーが本プロジェクトにかかわりました。

 

2. 振り返り

良かった点として、米国人中心のチームで協働する経験を通じ、自身の強み、伸ばすべき点を意識することができたことがあります。ヘルスケア領域での経験、プロジェクトマネジメントの経験等、各メンバーの異なる経験から学ぶ場面も多くありました。特に、米国人中心のミーティングにおける議論のファシリテーションの仕方については米国人の学生と一緒にプロジェクトを行うなかで学ぶ部分も多くありました。また、2週間の期間をルワンダ現地で過ごしたため、現場視察や現地メンバーとの議論の時間を多くとれたこともよかった点です。私自身、ルワンダ含むアフリカへの渡航経験がなかったため、非常に記憶に残る経験となりました。

 

一方、反省点としては現地からの帰国後はややだれてしまった時期もあることです。先方メンバーとタイムリーにやり取りできる現地でのワークと比して、米国への帰国後にプロジェクト進捗のスピードが下がってしまったことは否めません。

 

また、本プロジェクトを選んだこと自体に関する振り返りとして、上記のとおり今まで経験のなかった地域・国での経験ができたことはよかった点ですが、英語力の向上という観点では米国や他英語圏のプロジェクトに比べると劣る点だったのではないかと感じております。ルワンダは英語が公用語の一つとなっておりますが、カウンターパートのなかには英語を殆ど話さない方もいるなど、英語でのコミュニケーションが難しい場面もありました。それ自体は、海外プロジェクトを行う上で当然のことであり、そこからの学びもある点ですが、米国でのインターンシップの準備という観点では、米国の英語ネイティブのカウンターパートとの議論をリードする経験を選ぶという考えもあったかと感じました。この点は、海外か米国どちらのプロジェクトを選択するか検討する際に考慮してもよい点だと思います。

 

総じて、MAPは学びも多く新しい経験もできる非常に充実したプロジェクトとなりました。

 

 

 

海外MAP体験談 @India E-Commerce

こんにちは!もうすぐMBA2になるFTMBA 2024のAです。RossのAction Learningの目玉であるMAP(Multudisciplinary Action Project)について、Sが米国Techの体験談(MAP体験談 Product Strategy @US Tech - ミシガン大学MBA日本人ブログ)を執筆していましたので、私からは海外プロジェクトの体験を共有したいと思います!

 

今年はCOVIDで長らく中断していた海外プロジェクトが本格的に戻ってきた初年度で、MAPの約100のプロジェクトのうち、海外が3-4割程度を占めており、ヨーロッパでの気候変動対応からアフリカでの経済発展支援まで幅広いトピックで、国別ではイスラエルやインドのものがやや多かったと記憶しています(この辺りはMAPスポンサー次第のため、毎年変動する点はご留意ください)。

 

私が取り組んだのは、インド政府主導の革新的なEコマースモデルを推進するONDC | Open Network for Digital Commerceという政府直下のNon-profitのプロジェクトです。従来のプラットフォームがマーケットパワーを有する状況を打開するために、プラットフォームの壁を越えて情報をやり取りするプロトコルを新たなネットワークモデルにおいて、参加者間の信頼を担保する戦略を検討する、という内容でした(プロジェクトの詳細は割愛します)。総じて非常に良い体験でしたが、特に以下5点についてお話します。

① 海外プロジェクトにおける現地滞在

② 海外企業・組織での実務

③ チーム・プロジェクトマネジメント

④ 学校のリソース

⑤ 留意すべき点

 

① 海外プロジェクトにおける現地訪問

海外MAPの一番の魅力は、なんといっても実際に現地に滞在できることです。私はインドのデリーに4週間滞在したのですが、現地滞在は大抵のものが1-2週間、長いもので3-4週間になり、私のプロジェクトは最も長い海外滞在期間のものでした。

MAPの現地訪問では、航空券や滞在費はもちろん、食費などをカバーするための日当も支給されるので、基本的な部分についてコスト負担も発生しません。但し、駐在や出張の方が滞在するような地域・ホテルではなく、ローカルな人も宿泊するような平均的なホテルになります(衛生面や安全性は担保される前提です)。私の場合、学校が最初に予約していたホテルでお湯が出なかったり停電があったりしたため、自分達で新たな滞在先を探さないといけないというハプニングもありましたが、Uberとオート3輪車を駆使して現地のホテルを回ったのは良い思い出になりました。

インドが多様性の国である、ということは頭では知っていましたが、1か月過ごしてみると、本当に色々な人種、宗教、食事、文化、言語、貧富が混ざった国であることが体感でき、そういった壁を乗り越えるためにインドでIT投資とイノベーションが盛んであることも深く理解できました。最初は道を闊歩する牛や鳴り響くクラクションに驚いていましたが、不思議とすぐ慣れるもので、帰国の際には寂しささえ覚えるほどでした。

また、1か月の滞在中、平日は毎日オフィスに行ってプロジェクトを進めるのですが、夜や週末はフリーになります。平日夜はチームメンバーと様々なインド料理を堪能したりスポンサーと食事に行ったり、週末はデリー市内を観光で回ったり、デリーに同時期に滞在するもう1つのMAPチームと合同でタージマハルがあるアーグラに1泊ドライブ旅行をしたりと、プライベートも充実していました。同級生に話を聞くと、大抵のスポンサーは現地での観光を推奨していて、時には案内までしてくれているようで、アフリカの一部プロジェクトではサファリツアーに参加したそうです!

現地ローカルに混ざって一定期間生活することから見えてくることが必ずありますので、普通に生活していれば訪れない又は長期滞在しないような場所に挑戦してみるのがおすすめです。

 

② 海外企業・組織での実務

MAPが優れている点は、単に現地に滞在して観光するのみではなく、実際に現地の企業・組織で働く経験ができることです。

驚いたことは沢山あって書ききれないのですが、例えば、スケジュールよりも柔軟性が重視されており、ミーティングが時間通りに始まることは珍しく参加者を直接呼びに行かないといけなかったり(現地で2度プレゼンの機会があったのですが、どちらも開始が1時間以上後ろ倒しになりました)、一般的な業務開始が10時頃で、朝が遅い代わりに夜遅くや休日も仕事をしている人が多かったり、ということがありました。

コミュニケーションについても米国とはまた違う規範があり(スタートアップ的な組織であることも拍車を掛けたかもしれません)、質問に質問で返されたり、ミーティングが常に喧々諤々の議論でなかなか結論に至らなかったり、最初はうまくいかないことも多かったです。意思決定のプロセスはどうなっているのか、ミーティングの進め方をどう工夫してスポンサー側のキーパーソンと合意に至るか等、様々考える必要がありました。特に海外勤務が初めての米国人同級生は、普段は当たり前で意識していなかった部分を見つめ直す機会になったと話していました。

海外に長期滞在するだけであれば観光旅行でも可能ですが(当然長期休みを取るのは簡単ではないですが)、現地の企業・組織で働いてみることは容易ではないため、個人的にはこの機会提供がMAPの一番良い点だと思います。

 

③ チーム・プロジェクトマネジメント

私のチームは4人で、2人が米国(1人はインドにルーツあり)、残り2人が留学生(イスラエル人と私)という構成でした。チームマネジメントは毎年多くのプロジェクトが苦労する点だと事前に聞いていましたが、私のチームも実際に非常に苦労し、その分良い経験になりました。

MAPは他の講義のグループ課題等と異なり、①2か月間MAPのみに集中して行う、②オンサイトで長時間一緒に過ごす、③大半の学生が就活も一段落している、といった状況にあり、更に海外MAPでは不慣れな土地・環境で働くことでストレスを受けやすく、より深く長いチームワークが求められます。結果、普段のグループワークでは「しょうがないか」と流されたり諦められていたような点も詰めざるを得ず、自然と価値観や進め方の違いでギャップが表面化することが多くなります。チームのパフォーマンスを向上するために何ができるか、見解の相違が発生した際にどうコントロールするか、業務のコンフリクトを人間関係のコンフリクトとどう切り離すか等、Management & Organizationの講義で学んだことを実践するチャンスが沢山ありました。

プロジェクト管理の観点でも、初めてのチーム、環境、タスクという状況で前述した仕事文化やコミュニケションの壁等もあって進捗が芳しくない中で、期限内に成果物を形にする必要があり、柔軟かつ適切な舵取りが求められます。業務分担の明確化やチェックポイントの設定、スケジュールの共通認識の確認など、比較的業務経験が長い日本人学生にとっては、実務経験を活かしてチームに貢献しやすい領域ではないかと思います。

チームやプロジェクトマネジメントの経験は事前に期待していた以上で、海外プロジェクトという未知の環境での一番の課題であり、最も将来に活きる経験になったと感じています。

 

④ 学校のリソース

MAPはRossのActive Learningの目玉ということで、学校側も多大なリソースを割いています。代表的なものとしては以下があります。

Facultly Advisors: 各プロジェクトに教授が2人付き、週次で進捗共有してプロジェクトの方向性のアドバイスをもらうことができます。教授が各スポンサーとの橋渡し役も務めており、授業としてのプロジェクトの評価者にもなります。

Communication Coach: 成果物について丁寧かつ粒度の高いフィードバックをもらうことができます。具体的には、レポートの構成や体裁、表現、プレゼンテーションの見せ方や構成、話し方など、どうすればよりプロフェッショナルに見えるか、という観点で非常に有益なアドバイスばかりでした。

Librarian: 様々な情報ソースを有しており、探している資料や統計のテーマやトピックを伝えると、1-2日で公開されている記事やレポート等を収集してくれます。効果的に使えば、リサーチに掛かる時間を大幅に短縮することができます。

学校として、単純にプロジェクトを集めてきて生徒をランダムにアサインするのではなく、バランスの良いチーム構成にするための配慮、チームワークを高めるための試行錯誤の促進、プロジェクトの舵取りのサポート、成果物を仕上げるためのフォロー等、MAPを通じて学生の学びを最大化しようという強い意図が感じられました。

 

⑤ 留意すべき点

個人的には特段困った点はなかったのですが、留意点として唯一、プロジェクトの希望を出す年末年始の時点ではまだインターンが確定していない学生が多く、3-4月のタイミングで海外MAPに100%コミットできるか不透明感が残る、という点が挙げられます。MAP期間中もインタビューが続いていることを懸念し海外MAPを避けた、という同級生も一定数いました。この点はぜひ学校からの更なるサポートを期待したいところです。

 

以上、長くなってしまいましたが、少しでも皆様の参考になれば幸いです!

振り返ると、Rossの目玉として宣伝されるに相応しいプログラムで、想像していた以上に素晴らしい経験になりました。ぜひRossに入学された際には、海外MAPプロジェクトに挑戦してみてください!

MAP体験談 Product Strategy @US Tech

こんにちは。MBA1のSです。今回はMBA一年目の総括的なプロジェクトであるMAP (Multidisciplinary Action Project)について書きたいと思います。MAPについての詳細はこちらをご覧ください。
MAP(Multidisciplinary Action Project) – Ross School of Business 在校生ウェブサイト (wordpress.com)

 

私が取り組んだプロジェクトは某US Tech企業のプロダクトの中長期戦略を考えるものでした。プロダクトについて、現状の問題点を洗い出すとともに、会社内に散らばっているデータや他社の先行事例を集めながら将来あるべき姿を会社目線、ユーザー目線で考えて提案しました。8週間と短い時間ながら、最終的にクライアントからは”Insightful”, “Provocative”, “Eye-opening”と言ってもらうことができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。

 

良かったところとしては、実際にオフィスに行って色々な人と会うことができ、繋がりを作れたこと、また、プロダクト戦略を考える中でProduct Marketing Managerの仕事への理解も深まりました(クライアントの担当者がPMMでした)。私の場合、異なるIndustry, FunctionからTechのProduct Marketingへの転職を考えていますので、今後の就活においてもMAPの経験がとても役に立つと思います。

 

あえてイマイチだったところも書くと、NDAを締結してデータを開示してくれるものの、データを入手するまで時間がかかったり、Raw Dataは触らせてくれない等の制約がありました。そしてあわよくばもう少しIn-personで仕事をできれば良かったです(どこまでデータを使えるか、どの程度滞在するかはプロジェクトにより異なります)。

 

学びとしては、1チーム6名で国籍も前職のバックグラウンドも皆バラバラであったため、問題へのアプローチ方法や仕事の進め方が異なったり、各々が持っている知識も異なるため、それらを上手くシェアしたり、違いを見ながら学ぶ場面が多くありました。議論が紛糾している時に(考え込みすぎずに)とりあえずアイディアをどんどん出してみるといったことや、スタンスをしっかり取る(AとBがあるけどどちらにする?ではなく、Aで行こうとハッキリ言う)といったことを自然と行っているメンバーからの学びが多くありました。また、アメリカでチームで働くうえで、自分がどの分野でチームに貢献することができ、どの能力を伸ばさないといけないかをインターン前に理解することができたのは大きな収穫でした。

 

総括すると、学びの多い非常に充実したプロジェクトでした。MAPはMichigan Rossの強み・特徴とよく言われますが、そう呼ぶに相応しいものと感じました。

ミシガン大学周辺の運動施設(ジム以外)

こんばんは!FTMBA Class of 2024のTです。 本日は大学周辺のスポーツ施設(ジム以外)について紹介させていただきます!

アメリカの集合住宅には必ずと言っていいほどジムがついており、筋トレ好きも多いですが、それ以外のスポーツは?という疑問を持った方も多いかと思います。

結論から申し上げますと、アナーバーでは屋内屋外を問わず、ジム以外のスポーツ施設も充実しております。

そこで今日はスポーツ別に、私が使ったことのある施設を紹介させていただきます。紹介するスポーツは①サッカー・フットサル、②テニス・ピックルボール、③ゴルフです。

 

①サッカー・フットサル

(1) Elble Field (https://recsports.umich.edu/facility/elbel/)

大学が所有している屋外総合運動場です。サッカーコート(アメフトと兼用)、野球場、ビーチバレー場等、多種多様なスポーツ施設があります。私の所属しているRoss Soccer Clubでは(春夏秋は)毎週金曜日に集まってサッカーをしています。

 

(2) World Wide Sports Center (https://www.wideworld-sports.com/)

Rossから車で10分ほどの場所にある屋内フットサル場です。アイスホッケー場をフットサル用に改造しているため、壁に囲まれておりボールが外に出ることがありません。プレーが切れないのでとても良い運動になります。

 

②テニス・ピックルボール

(1) Burns Park 

Rossから徒歩10分程の公園です。Rossのオリエンテーションやイベント会場としても使用されるほど広いです。テニスコートが4面ほど、ピックルボールコートが2面ほどあり、早い者勝ちで無料で使えます。日本だと1時間1,000円を超える場合もあることを考えるととてもお得ですね!

 

(2) Woodbury Garden (https://woodburygardens.com/)

Rossから車で10分程の距離にある集合住宅です。家族でアナーバーに滞在している日本人Ross生も多く住んでいます。住宅の一角にテニスコートが2面あります。Woodbury在住者とテニスをするときに使っていました。

 

③ゴルフ

(1) University of Michigan Golf Course (https://mgoblue.com/sports/2017/6/16/facilities-golf-course-html.aspx)

Rossから車で5分ほどの距離にある大学所有のゴルフコースです。予約が必要ですが比較的安価にコースを回れます。コースの難易度は標準レベルですが、日の長い夏であれば9時近くまでゴルフを楽しめます!

 

(2) Zeeb Gold Driving Range (https://www.yelp.com/biz/zeeb-golf-driving-range-ann-arbor)

大学から車で20分ほどの距離にある打ちっぱなしゴルフ場です。パター練習場はありませんが、$20程度で地上からの打ちっぱなしが楽しめます。地上からの打ちっぱなしが簡単にできるのもアメリカならではですので、是非行かれるここをお勧めします!

 

いかがでしたでしょうか?やはりアメリカは国土の広さもあって運動施設は豊富です。さらに使用料も日本と比べると断然安い傾向にあります!Rossに来られた際には上記情報を参考に運動も楽しんでいただければと思います!

 

Go Blue!!!