ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

MAP体験談 Product Strategy @US Tech

こんにちは。MBA1のSです。今回はMBA一年目の総括的なプロジェクトであるMAP (Multidisciplinary Action Project)について書きたいと思います。MAPについての詳細はこちらをご覧ください。
MAP(Multidisciplinary Action Project) – Ross School of Business 在校生ウェブサイト (wordpress.com)

 

私が取り組んだプロジェクトは某US Tech企業のプロダクトの中長期戦略を考えるものでした。プロダクトについて、現状の問題点を洗い出すとともに、会社内に散らばっているデータや他社の先行事例を集めながら将来あるべき姿を会社目線、ユーザー目線で考えて提案しました。8週間と短い時間ながら、最終的にクライアントからは”Insightful”, “Provocative”, “Eye-opening”と言ってもらうことができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。

 

良かったところとしては、実際にオフィスに行って色々な人と会うことができ、繋がりを作れたこと、また、プロダクト戦略を考える中でProduct Marketing Managerの仕事への理解も深まりました(クライアントの担当者がPMMでした)。私の場合、異なるIndustry, FunctionからTechのProduct Marketingへの転職を考えていますので、今後の就活においてもMAPの経験がとても役に立つと思います。

 

あえてイマイチだったところも書くと、NDAを締結してデータを開示してくれるものの、データを入手するまで時間がかかったり、Raw Dataは触らせてくれない等の制約がありました。そしてあわよくばもう少しIn-personで仕事をできれば良かったです(どこまでデータを使えるか、どの程度滞在するかはプロジェクトにより異なります)。

 

学びとしては、1チーム6名で国籍も前職のバックグラウンドも皆バラバラであったため、問題へのアプローチ方法や仕事の進め方が異なったり、各々が持っている知識も異なるため、それらを上手くシェアしたり、違いを見ながら学ぶ場面が多くありました。議論が紛糾している時に(考え込みすぎずに)とりあえずアイディアをどんどん出してみるといったことや、スタンスをしっかり取る(AとBがあるけどどちらにする?ではなく、Aで行こうとハッキリ言う)といったことを自然と行っているメンバーからの学びが多くありました。また、アメリカでチームで働くうえで、自分がどの分野でチームに貢献することができ、どの能力を伸ばさないといけないかをインターン前に理解することができたのは大きな収穫でした。

 

総括すると、学びの多い非常に充実したプロジェクトでした。MAPはMichigan Rossの強み・特徴とよく言われますが、そう呼ぶに相応しいものと感じました。