ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Multidisciplinary Action Project(MAP)のご紹介

こんにちは。Full-Time MBA1年生のH.Fです。本日は現在進行中のMultidisciplinary Action Project (MAP)についてお伝えしたいと思います。

MAPはMichigan Ross特有のプログラムであり、約7週間に亘って実施されるコンサルティングプロジェクトです。Full-Time MBAのMAPは、1年目の12月下旬から1月初旬にかけて国内外100程度のプロジェクトリストが公開され、学生の優先順位やバックグラウンド等から学校側が4~6人のプロジェクトメンバーを決定し、3月から4月にかけて実施されます。
(GMBAは人数の関係から例年10~15プロジェクト、5月~6月に実施されています)

今年はCOVID-19の影響でプロジェクトはOnsite/Online/Hybridの形態があり、私はRFIDを使ったトラッキングサービスを提供するスタートアップの新規市場開拓を、Hybridの形態で支援しています。3月上旬に同社オフィスでFacility Tourやプロジェクトスコープのすり合わせを行った後、当社にとって有望な市場はどこなのか、どのようなアプローチで参入するのが望ましいのかを顧客候補などにインタビューを行いながら調査している状況です。

受験時はMAPをRossの志望理由の一つに挙げていたものの、他スクールのAction Learning Projectとあまり変わらないのでは、、、と懸念していたこともあったので、今回感じたことをつらつらと書いてみたいと思います。

まず驚いたのは、学校側の手厚いサポート体制です。各プロジェクトチームには教授2名、コミュニケーションコーチ、司書、MBA2年生が専属で付いてくれて、定期的にアドバイスを頂けます。上記以外にもインタビューやチームマネジメントの手法に関するレクチャーなども行われますし、学校側が現地視察時のホテルやロジを手配してくれるなど、学校全体でMAPの成功を後押ししてくれます。

また、MAP期間は授業がないというのも個人的には大きいと感じています。Rossは二期制で、秋学期と冬学期の前期までは必修科目(+一部選択科目)を履修し、MAPは冬学期の後期に行われます。MBAはグループワークが多く、且つ、それなりのリーディングやライティングも求められるので常に課題に追われています(私だけかもしれませんが、、、)。このような状況でAction Learning Projectに取り組んでも中途半端にこなすだけになったり、逆に授業の方を疎かにしてしまうのではないかとも感じました。

最後に、MAPを通じてチームメンバーと想像以上に仲良くなります。私のチームは4名(アメリカ人2名、中国人1名)ですが、現地視察時に出張手当的なものが出たり、チームでのランチ/ディナーに補助が出たりと、学校側があの手この手でチーム内のコミュニケーションの促進を支援してくれます。こういうのも、RossのMAPならではなのかなと感じています。

一方で、2ヶ月弱に亘りMAPを実施する分、必修科目の授業は若干駆け足になっているような印象を受けました。Rossでは必修科目を冬学期の前期までに全て詰め込む必要があるため、1科目あたり2時間10分×2コマ×7~8週間で終わってしまいます。こちらはあくまで個人の感覚にしかすぎませんので、他スクールのカリキュラムと比較して頂ければと思います。