ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Rossの起業支援プログラム (Dare to Dream)

こんにちは。FTMBA2のTです。今回はZLIが実施している起業支援プログラム、Dare to Dreamについて紹介したいと思います。

 

ZLIとは?

ZLIの正式名称はSamuel Zell & Robert H. Lurie Institute for Entrepreneurial Studiesで、Rossのアントレ関連プログラムを主導している部門の一つです。Wolverine Venture Fundをはじめとした学生主体のスタートアップ投資ファンド、起業/VC志望学生向けコンペ、今回ご紹介するDare to Dreamなどを主催しています。Rossはあまりアントレに強いイメージは無いかもしれませんが、最新のUS Newsの分野別MBAランキングでは、Best Entrepreneurship Programsで8位となってます。

 

Dare to Dreamとは?

ビジネスアイデアを具現化するのを支援するプログラムでPhase1~3を各セメスター(3-4カ月)で進めていき、各Phaseを通過するとGrant(助成金)がもらえます。各Phaseの位置付けは下記の通りです。

Phase1: Venture Shaping (考えたビジネスアイデアが本当にチャンスがあるのかを潜在顧客等へのインタビューを通じて検討するフェーズ)

Phase2: Assesment (Phase1である程度固まったビジネスアイデアのFeasibility Studyフェーズ)

Phase3: Integration (Phase2でFS検証したアイデアを具現化するフェーズ)

この内、Phase2まで参加しました。

 

どんなことをしたか?

外国人の日本での就職支援サービスをアイデアで日本人同級生と応募したところ、通過しました。Phase1ではこのアイデアをベースにBusiness Model Canvasというフレームワークでビジネスモデルを検討し、想定顧客である大学の就職支援センターや日本の大学で学ぶ留学生、ミシガン大学の日本語学科の学部生等にひたすらインタビューを実施し、どんなペインポイントを抱えているかを深掘りしました。当初のアイデアでは厳しそうだと分かったので、若干ピボットしたアイデアを基にPhase2では日本企業のHR、RossでHR Managementを教える教授等のインプットを得ながら、市場規模の算出、Financial Feasibility検討を行いました。Phase2からはGrantを出してくれるスポンサーへのピッチも行いました。Phase2だけでなくPhase3のチームも同じ場でピッチをしたのですが、他のチームは私たちのように新規ビジネス創出の学習の一環として片手間(!?)でやっているのではなく、卒業後に本格的に起業するつもりの学生ばかりでよい刺激になりました。Phase3のチームはMichigan Business Challenge という起業コンペでも活躍しておりました。

 

まとめ

Dare to Dreamはアイデアだけでも参加できるハードルの高くないプログラムなので、起業を視野に入れている方だけでなく、大企業での新規事業創出に興味ある方にもお勧めです。同様の授業としては、Dare to DreamのアドバイザーであるJim Price教授が教えているES615(New Venture Creation)というものもありますが、Grantがもらえる方がモチベーションがあがるかと思います笑。