ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

米国でのSummer Internship

こんにちは!FTMBA2のSSです。ミシガンの厳しい冬も二年目になると不思議と慣れてくるもので、今年は週末にランニング(1回)に行ったり、スノーボードに出かけるなど、可能な限り外に出るようにしております。MBA生活も3ヶ月を切り名残惜しくなってきました。今回は私が昨年経験した米国でのsummer internshipについて記事を書きたいと思います。

 

目次

概要

日々の活動

業務以外のイベント

インターンでの学び/反省点

 

概要

私は就活をMBA生活の主眼においていたこともあり、米国でのサマーインターンシップが1年目の集大成となりました。インターン先はベイエリアに本社があるITの会社です。PMM(Product Marketing Manager)として主にマーケティングの観点から製品開発に携わり、5月中旬から8月頭までの12週間インターンをしました。残念ながらコロナの影響でアナーバーからリモートでの参加となりましたが、採用チームが計画的にオンラインの環境設定やイベント等を企画してくれたため、特に不自由を感じませんでした。

 

日々の活動

主に2種類のプロダクトチームと働くことになりました。会社やプロダクトの規模によっても違うと思いますが、私が参加したチームは大体product managerが2-3人、product marketing managerが1人、system engineerが4-5人、UI designerとcontent manager、UI/UX desingerが1人ずつアサインされておりました。Product managerがproduct roadmapを策定し、チームを牽引しながら数週間〜数ヶ月後のproduct launchに向けて日々活動しています。

私のroleのPMMは主に消費者のニーズを汲み取り、分析結果のinsightをチームに共有することが主な役割でした。またUIやfeature(製品機能)が消費者のニーズにあっているか、複雑になり過ぎていないか、会議に同席しながらチェックするのも重要な任務の一つでした。経験年数に関係なく(例えインターンであっても)、executiveが同席し緊迫した会議で意見を求められることもあるため、初めは苦労しましたが、若手の意見に対して真摯に向き合ってもらえるため、責任感が生まれ、徐々に慣れていきました。

もちろんIT業界の中でも特にPMMは会社によって役割が異なるため、飽くまでも私のインターン先での経験です。PMは比較的業務内容が似ていると聞いたことがあります。

 

業務以外のイベント

オンラインでの実施となりましたが、少しでも企業文化について学べるように様々なイベント企画がされていました。CEO/CXOとのセッションやIntern中に他のチームを経験する社内留学制度、歩数を競い合うstep challenge等、他のインターンと仲良くなるきっかけになり、企業/業界について知ることができるため、業務の合間で積極的に参加しました。またswag(記念品)の配布ももの凄く、会社のロゴ入りリュックから水筒、スピーカー、携帯消毒の機器まで配られました。我が家はswagだらけになり、妻も一部を愛用しております。アメリカのインターンは企業(特にIT関係)が結構socializeやswagにも力を入れているので、どんなイベントが企画されていたのか、グッズをもらったのか後日クラスメイトと共有するのも面白かったです。

 

学び

言語の壁や文化の違い(主に自己主張の仕方)で苦戦することも多いですが、業務内容や職場の人間関係のあり方はあまり日本と変わらない印象があります。ロスの授業やMAP等のMBA生活で1年間鍛えられてからインターンに望めたことが功を奏した気がします。個人的にはクラスメイトとのsocializeも経験として活きました。12週間のインターンを通じて、米国でも戦えるかもしれないと思えたことが大きな収穫です。

またこれまで営業しか経験していなかったため、プロダクト作りの一連の流れについて知る良い機会となりました。消費者インタビューやサーベイの分析から始まり、Go-to-market strategyの策定まで製品発表に誰が携わり、どんなデータを集めているのか/判断をしているのか、エンジニアやプロダクトマネージャーの役割について理解が深まりました。何でも屋に近い営業に比べると専門職の強い人材が贅沢に使われているなと思ったのが率直な感想です笑

 

反省点

非常に充実した12週間となりましたが、個人的に3つの反省点がありましたので、同じような境遇の方に少しでもお役に立てればと思い記載いたします。

1.マネージャーとのコミュニケーション

言語の問題もあり初めは少し遠慮してしまったのですが、マネージャーの指示に対して、理解が不足していると感じたら、積極的に質問をしていいと思います。理解しているつもりであってもニュアンスの違いやヒアリングのミスで成果物が期待値に合わないこともあり得ます。個人の評価にも関係するので、遠慮なく確認して良いと思います。

2.事前にインターンシップのスケジュールを自分から組んでおく

業界によって対応の仕方は異なると思いますが(コンサルはしっかりとスケジューリングされる印象)、スタートアップ色の強い職場であれば自分で学びたいことを先にリストしておき、もう少し詳細に12週間の過ごし方を計画していればもっと有意義な時間の使い方ができたかなと思いました。

3.できるだけ大勢の社員とネットワークをする。

こちらも2と少し似ていますが、事前に話を聞きたい社員の部署と役割(role)をリストアップし、マネージャーやチームメイトにお願いをした方が効率的にネットワーキングができます。社員の方と繋がることで自分のroleや業界についてより詳しく話を聞くことができたり、万が一roleを変えたい場合に相談できる相手ができます。日々の業務でついついサボってしまいますが、週に2-3人と会うと決めて動くとよりインターンを有意義に過ごせると思います。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!