ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Summer Internshipについて(Tauber Team Project)

こんにちは。FTMBA Class of 2023のHです。今回は私のインターンシップの経験について書きたいと思います。

私は、MBAに加えTauber Institute for Global Operationsと呼ばれる、Operationsに特化したビジネススクールとエンジニアリングスクールの共同プログラムを受講しています。Tauberのカリキュラムでは、Tauber生2-3名でチームを組み、スポンサー企業が抱えるオペレーション上の課題解決に14週間かけて取り組むことが必須となっており、Tauber生にとってはこれが夏のインターンシップとなります(Tauber Team Project)。

尚、Tauber生のインターンシップ獲得までのプロセスは通常のMBA生とは異なりますので、具体的なプロセスは以下の記事をご参照下さい。

japanmichiganross.hatenablog.com

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1.業務内容

私は、製造領域に特化した米系PEファンドのOperationsチームでインターンシップを行うこととなりました。同チームは企業への出資検討時に企業のオペレーションを評価し、Operating Agendaと呼ばれる改善項目を洗い出した上で、投資後にAgendaに則って企業をバリューアップしていく役割を担っています。今回、私は昨年出資した製造会社(在テキサス)に行き、Agendaの一つである在庫戦略の策定に従事しました。

当社は掘削ポンプの製造及び関連部品のアフターセールスを主力事業としていたのですが、石油・LNG価格により需要が大きく変動するため、収益性の高いアフターセルス事業において在庫切れを頻繁に起こしており販売機会を逸していました。そこで、在庫を適正に保ちつつ目標のサービスレベルを達成するにはどうすれば良いのか、現状分析から提案、そして、その提案の現場への落とし込みを行いました。

2.学び

Operationsチームのパートナーの監督の下、出資先の工場長、サプライチェーンチーム、そして、購買チームの方々の協力を得ながら、MBAで学んだ理論・コンセプトを実際に現場に応用することが出来、大変貴重な経験となりました。

MBAでのケースではある程度データが与えられるものの、実際に現場ではデータを自分で集める必要がありますし、必要なデータが存在しないということもあります。しかし、理論・コンセプトを学ぶことでざっくり解決の方向性を示し、存在しないデータは変数を置いたり感度分析をしたりして関係者と議論しながら実態とすり合わせていく過程はとても学びが多いものでした。

また、私のチームはエンジニアリングスクールのTauber生2名(アメリカ人/メキシコ人)と私の3名でしたが、異なるバックグラウンド持つ彼らと一緒に働くことで、彼らの思考アプローチやツールを活用したデータ分析手法なども非常に勉強になりました。(Operationsの教授がこれからはマネージャーでも最低一つはPythonやRなどのツールを使いこなせる必要がある、と何度も口にしていたのを思い出し、私も頑張ろうと思いました。。。)

実際にアメリカ企業でインターンシップを経験できるのもTauberの魅力だと思いますので、興味がある方は是非気軽にHPよりご連絡頂ければと思います。

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!