こんにちは、Full-Time Class of 2022のTです。Rossは他校よりも夏休みが5月初-8月末までと開始が早く、期間も長いです。私費生の場合はインターンに注力しますが、会社派遣の場合は卒業後のフルタイム就職を目的としたインターンをやる必要もないので、かなり時間が余ります。せっかくMBA留学に来てダラダラするのももったいないので、2カ月ほどローカル企業でパートタイムで3-4時間/日ほど働きました。本日はその経験をシェアしたいと思います。
1. 経緯
特にコネクションも無かったので、Ross RecruitというJob PostingやRecruting Eventが掲載されているサイトで"Part-time"で絞って出てきたPositionに応募しました。Part-timeかつ短期という条件では2-3社しか当てはまりませんでしたがが、英語環境であれば業務内容にこだわりはなかったので、全てに応募しました。Resume, Cover Letter, Writing Sampleの3点を提出→Interviewというプロセスを経て、採用となりました。 私以外にはRossのBBA (ビジネススクールの学部生)が2名インターン生としていました。
2. 業務内容
地元の社会起業家 & Social Investment Fund向けにFinacial Advisory & Consulting業務を行う従業員数名の企業で"Impact Investment Cash Flow Analyst"というポジションで勤務しました。フルタイムの社員は創業者兼CEOである姉妹のみで、仕事のやり取りは直接彼女たちとやりました。Battle CreekというAnn Arborから車で西に1時間行った場所にある街のプロジェクトをいくつか経験させてもらいました。コロナ&場所が遠い為、仕事はリモートでしたが、プロジェクト開始初期に顔合わせの為に実際にBattle Creekに訪問する機会がありました。
Battle Creekはシリアルで有名なKelloggのグローバル本社がある街でかつては栄えていたのですが、90年代以降、海外への生産移転により荒廃してしまいました。2010年代後半になり、地元のコミュニティファウンデーションが社会起業家を支援し、ダウンタウンの再生を行っており、その社会起業家の描くビジネスをFundingしてもらえる形まで具体化する支援を行いました。アフリカ系アメリカ人を中心とする貧困層の子供に教育を提供する学校をつくろうとしている元教師の方や、老朽化したタワーをリノベーションしてできたアパートに現代風のGrocery (Amazon Goのイメージ)を出そうとしている若いカップル等、いろんなバックグラウンドの社会起業家と仕事をすることができ、刺激になりました。
かつて銀行の金庫として使用されていた部屋で打ち合わせ
3. 学び
これまでSocial Impactや地域再生といった領域にあまり触れたことが無かったのですが、強いパッションを持った社会起業家に対して、Problem SolvingやFinancial Planning & Analysisといったスキルで価値を提供することができ、やりがいのある体験でした。"Social Impact"というと聞こえは良いですが、地元の有力者や自治体の公務員、市議会委員、不動産業者など、アイデアを形にして動かしていくには様々なステークホルダーとの利害調整(日本企業的な"根回し")やコネが必要でかなり地道で骨の折れる仕事だということがよく分かりました。また、リベラルなカレッジタウンであるAnn Arborにいるとなかなか接する機会がない"普通"のミシガンの地元民 (トランプ支持 & 反ワクチン論者)と一緒に仕事をするというのもアメリカ文化を知るうえで貴重な経験でした。
ビジネス以外の場所で自分のスキルを試すことができる機会はなかなか貴重だと思いますので、条件が許せばこうした経験もオススメです。また、Social Impactに関心がある方は、RossのStudent ClubであるCommunity Consulting ClubやDetroit Revitalization & Business Clubで地元のNPO向けのコンサルプロジェクトに携われるので、それも是非！
家族ぐるみでパーティー
Go Blue！
