ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

ミシガン大学周辺のゴルフ環境

こんにちは。GMBA Class of 2021のTSです。今回はMBAにおける余暇の過ごし方として、ゴルフをご紹介します。これから進学を検討されている方には、全米屈指の「ゴルフ天国」と呼ばれるミシガンの魅力を知っていただく機会になれば良いと考えています。

 

  1. はじめに
  2. ミシガン大学ゴルフコースのご紹介
  3. その他のゴルフコースのご紹介
  4. 在校生・卒業生からのメッセージ
  5. 最後に

 

1. はじめに
ミシガン州には、気軽に回れるパブリックコースから、PGAツアーの会場となる夢のように美しい名門コースまで、至るところにゴルフ場がありますので、1か月程度なら、毎日違うところでプレイしても回り切れないほどです。料金も、18ホールカート付きで平均$30程度とリーズナブルで、直前でも楽にティータイムが取れます。また、夏は最高気温が30度程度で、夜9時頃までプレイできますので、ゴルフを楽しむには最適の環境といえます。そこで今回は、「ミシガン大学周辺のゴルフ環境」と題して、ミシガン大学付属のゴルフコースを中心にご紹介します。

 

2. ミシガン大学付属のゴルフコースのご紹介
ミシガン大学は、① University of Michigan Golf Course (UMGC)  ② Radrick Farms Golf Course (Radrick) という二つのゴルフコースを所有しており、全米で定評のあるゴルフ・ウィーク・マガジン誌のBest Campus Coursesでも、UMGCは毎年10位前後、Radrickは20位前後にランキングしております。30位以内に二つのゴルフコースがランクインしているのは、全米広しといえどもミシガン大学のみです。また、其々の設計者は、Alister MacKenzie(松山選手の優勝したオーガスタ・ナショナルが代表作)とPete Dye(アイランドグリーンで有名なTPC Sawgrassが代表作)ですので、ゴルフ好きには垂涎ものではないでしょうか。

U-M Golf Course, Radrick Farms Listed Among Top Campus Courses - University  of Michigan Athletics

① University of Michigan Golf Course, UMGC (6,730 yards / Course rating 72.8 / Slope rating 135)
UMGCは、1920年代後半にAlister MacKenzieによって設計されました。こちらのコースは、ミシガン大学の学生であれば、$350で年間パスを購入できます。日本のプレフィーを15,000円と考え、50回通えば約70万円、100回で145万円ほど浮く計算となりますので、驚愕の値段設定ではないでしょうか。全体として、フェアウェイは比較的広いものの、平地が多いミシガン州のコースにしては起伏がきつく、距離感と方向性が試されるコースです。それでは、特徴的なコースを紹介します。

U-M Golf Course

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#3 (Par 5, Blue 523, White 504, Handicap 7)
アップダウンががきつく、実際よりも距離を感じる左ドックレックのコースです。第1打はセンター狙いで丘越えを狙うため、少なくとも200Y以上の距離が必要となります。第2打は、打ち下ろしとなりグリーン手前のフェアウェイに置くのがベストでしょうか。第3打は、砲台グリーンの周辺にガードバンカーが待ちうけており、ショットの精度が試されます。グリーンを外すとアプローチが各段に難しくなるため慎重に。グリーンも、UMGCでトップレベルに傾斜がきつく、打ち過ぎに注意となります。

f:id:japanmichiganross:20211113150619p:plain夏には、鹿やリスなどがうろうろしていますので、自然を満喫しながら、高原にいるような気分で、プレーを楽しむことができます。

#18 (Par 4, Blue 436, White 419, Handicap 4) 
アナーバー市内を見下ろすことのできる池越えの豪快な打ち下ろしで、おそらく最もプレーヤーの記憶に残るシグニチャー・コースでしょう。1打目で池手前に置き、池越えすれば2オン可能なホールとなります。距離が出ない方は、池幅は約50Yと距離があるので無理をせず、池前まで2打目で刻んで、パーもしくは、ボギープレーに徹するのも無難な選択かと。

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プレイヤーの技量が問われるホールで、これまで多くのMBA生が池にボールを寄付しています(笑)

 

② Radrick Farms Golf Course, Radrick (6,967 yards / Course rating 73.9 / Slope rating 136)
Radrickは、ミシガン大学関係者(教職員や寄付者など)のみに開放されているプライベート・コースです。こちらは、1960年代後半に、Pete Dyeによって設計されました(記念すべき第一号)。全体として、非常に美しい景観ながら、「悪魔のゴルフコース設計家」の名にふさわしい戦略性の高さが特徴で、フェアウェイのアンジュレーション、計算されつくされた木々の配置、グリーン周りに配備された無数のバンカーと、視覚に入ってくるコース全体がゴルファーの挑戦意欲を駆り立てる難易度高めのコースいえます。ここでも、特徴的なコースを紹介します。

Kornacki: History Truly Runs Deep Between Greens at Radrick Farms -  University of Michigan Athletics

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かのタイガー・ウッズも、15歳の時に、ラドリックで開催されたジュニア大会に参加したそうで、プロショップには当時のタイガーの写真が飾ってあります。

#8 (Par 4, Blue 320 White 307, Handicap 15)
緑の芝と白いバンカーのコントラストが印象的な打ち下ろしのミドルコースです。リゾートコースを彷彿させる広々としたフェアウェイながら、右側に大きなクロスバンカーが待ち受けているため、ティーショットの方向性がカギとなります。ミシガンの針葉樹の美しさそのままに、自然美を最優先に設計されたコースは、様々なプレースタイルのゴルファーが楽しめます。

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#15 (Par 3, Blue 171, White 120, Handicap 16)
距離もありながら、20m以上の豪快な下への打ち下ろしで、距離感が掴みにくいコースです。また、風の影響を多分に受けるコースのため、クラブ選択は慎重に。周囲にはさらさら砂のガードバンカーが待ち受けており、バンカーに入れるとトラブルになりやすいため、後半に集中力が切れてくる頃合いですが、慎重にグリーンを狙う必要があります。

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3. その他のゴルフコースのご紹介
上記でご紹介したミシガン大学付属コース以外にも、ミシガン大学周辺には、難易度が様々なゴルフコースが点在しています。ミシガン州の土地は比較的平坦ですので、コースに激しい起伏はないものの、湿地帯や小さな湖、川がとても多く、自然を生かしたレイアウトを楽しむことができます。下記、お勧めのコースをご紹介します。

 

Eagle Crest(6,735 yards / Course rating 72.9 / Slope rating 140)
美しいフォード湖の湖畔に面しており、池とコースが一体となったコースです。湖畔に面しているため景色は素晴らしいものの、ウォーターハザードが各所に巡らされていますので、難易度は決して優しくありません。秋以降はフォード湖からの風が吹き込み急に寒くなるため、夏のプレーがお勧めです。

 

Eagle Eye(7,323 yards / Course rating 75.9 / Slope rating 145)
アナーバー市内から車で1時間程度ですが、遠出しても訪れる価値のあるコースです。湿地帯にあるコースのため、池やクリークが随所に張り巡らされおり戦略性に富むコースです。特に、17番のTPC Sawgrassをモチーフにした、アイランドグリーンのPar3は記憶に残ります。

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一番遠いティーエリアにも関わらず、130Y以上ある池越えを難なくワンオンした同級生のTomo。一緒に行った二人は池のプレッシャーに耐えかねず池ポチャしました。

 

Fox Hills(Golden Fox - 6,783 yards / Course rating 73.3 / Slope rating 140)
高級なGolden Fox, 低価格なFox Classic (27コース), ショートコースのStrategic Foxの三種類のコースが楽しめます。ミシガン会(ミシガン在住の日本人コンペで総勢60人以上が参加)が、毎年4月~10月まで、毎月Golden Foxで開催されています。

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9月にFox Hillsで同級生コンペを行い熾烈なバトルが繰り広げられました。始球式はKei。周囲の緊張をほぐしてくれる素晴らしいショットを披露してくれました。笑

 

Leslie Park (6,611 yards / Course rating 72.0 / Slope rating 129)
North Campusから車で10分弱と非常に便利なコースです。アナーバーのパブリックコースのひとつですが、簡単すぎず、難しすぎず、地元民にも人気です。Rossからも非常に近く、授業後のアフターファイブなどに最適です。

 

Stonebridge (6,932 yards / Course rating 74.2 / Slope rating 131)

世界的に有名なゴルフコース建築家Arthur Hillsが1991年に設計した、高級住宅街とゴルフコースのセットというアメリカではよく見られる美しいコースです。水と森を配したレイアウトを特徴としており、手入れの行き届いた青々とした芝生のでプレーを楽しむことができます。

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Class of 2020のRIさんと卒業前のラウンド。すぐ隣は高級住宅街のためミスしないか冷や汗ものです。

 

4. 在校生・卒業生からメッセージ
このような素晴らしい環境に恵まれた、Rossの生徒は、留学中に100切りを達成している方がほとんどです。下記では、Rossの在校生・卒業生からひと言メッセージをもらっています。


RN(2020):  Ann Arborはゴルフにチャレンジ・上達する上で最高の環境だと思います。入学前は、ゴルフ場の法的整理の案件などに従事していたこともあり、多くのゴルフ場をデューデリジェンスで見てきましたが、UMGCのコースはグリーンも綺麗に手入れされており、非常にクオリティの高いコースだと思います。同級生には受験でRossを選んだ決めてはゴルフ環境と言っていた方もいました(笑) このブログを読んでRossに関心のある皆さんにも、是非Ann Arborでのゴルフライフを楽しんで欲しいと思います。


JT(2021): 渡米前は年2、3回程度の生半可プレーヤーでしたが、春先に思い切ってUMGCの年間パスを購入したあたりからハマり始めました。そして、夏場にMAPかたわらゴルフ場に通ったおかげからか、無事に100を切ることができました。ゴルフを通じて自分の物事への取り組み方を見直す機会にもなり、MBAでの学びとともに重要な経験だったと感じています。

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見事100切りを達成し笑顔でホールアウトする2021GMBAプレジデントのJT。お気に入りのパターはベティナルディ。


Kei (2021): 進学時は1ホールで10打以上は当たり前という悲惨なレベルでしたが、実践でのトライ&エラーが低コストで可能な環境の助けもあり、各クラブの距離間を掴んでからは楽しめるようになりました。勉強の気分転換がてら徐々に精度を向上させていった結果、当初到底無理だと思っていた100切りも達成することができました。カートに乗らず歩いてプレーすることも多く、ハードなMBAライフを乗り切るための体力作りとダイエットにも非常に効果があったと感じています。


TH(2021): GMBAゴルファーはプレーを楽しめることに加え、プロゴルフトーナメントを気軽に観戦することができます。アナーバー はミシガン州の南に位置しているため、オハイオ州へのアクセスも良く、両州あわせるとPGA Tour、LPGA Tourともに複数の試合を観に行けます。PGA Tourでは超一流選手のプレーを間近で見ることができ、LPGA Tourはチケットがお手頃で、キッズスペースがあり子連れでも気軽に観戦できます。留学中、日本では味わえないゴルフライフを楽しめると思います。

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松山選手のスイングをこんな真近で見られるのは鳥肌モノです。

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Collin Morikawa, Dustin Johnson, Bryson Dechambeauの組。夢のような組み合わせをこのような至近距離で見れるのはアメリカならではだと思います。

 

TS(2021): 都会でのMBA生活も素敵だと思いますが、自然豊かなミシガンでの生活は、人生のリフレッシュになると思います。私の場合は、UMGCをホームコースとしながら、同級生だけでなく、ミシガン関係者以外の方と他のコースでラウンドしたり、コンペに参加したりと、世代や職種の異なる様々な方と交流を深めることができました。そして、進学前はゴルフ未経験ながら、1年でベスト76、ホールインワン経験1回、と自分でも驚くほどの上達ができました。ゴルフしたいなら絶対にミシガンがお勧めです。

 

5. 最後に

以上、ミシガン大学周辺のゴルフ環境について書かせていただきましたが、少しでもその魅力が伝われば大変うれしく思います。最初の学期は課題等で忙しいと思いますが、授業が落ち着いてきたら、週に3回以上ラウンドすることも可能だと思いますし、なかには週5回以上コースに出る猛者もおりました。是非、Rossのモットーである「Learning by doing」の精神で、ある程度打てるようになったらどんどんコースに出られて下さい。日本のように「レッスンをきちんと受けて一定レベルまで達したら」なんて言っていると留学生活は終わってしまいますよ。この記事を読んで少しでもミシガンでの生活に魅力を感じられた方は、ぜひ在校生・卒業生にご連絡ください。お待ちしております!

 

Go Blue!