ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

GMBA Silicon Valley Session-2: Strategy及びBenchmarking(SVの企業訪問)授業紹介

皆様初めまして、GMBA Class of 2020のHarryです。

遅くなってしまいましたが、前回のMattの投稿に続いて5,6月に行われたSilicon Valley Sessionの報告として、Strategy及びBenchmarking(SVの企業訪問)の授業についてご紹介させて頂きたいと思います。

 

その前に簡単に自己紹介させて頂きますが、私は2011年に総合商社に入社し、最初の2年間は経理部に所属、その後の5年間は機械関連ビジネスの事業投資を担当しておりました。営業部での業務の間に1年半の英国事業会社駐在も経験致しました。Rossでは、今後、自身のバックグラウンドであるFinanceに加えて、Data Analyticsを学んでいく予定です。

 

Strategy 591 Corporate Strategy

Rossの Strategy は故 Prahalad 教授を始め、有名な教授が多数在籍し、米国ト ップ MBA のなかでも高い評価を受けている分野です。今回の授業はStrategyの基礎として、ポーターの業界環境分析フレームワーク(Five Force)を用いて、企業の競争優位性を様々な角度から分析していくという内容でした。MBAのStrategyの授業と聞くと複雑なフレームワークを多数用いて、難解な分析を行っていくイメージでしたが、競争優位性に集中することで議論のしやすい内容となっており、非常にわかりやすかったことが印象的でした。その反面、毎日2つの企業のケーススタディをこなしていましたので、事前のReadingの負荷は高く毎日深夜まで予習を行う厳しい面もありました。

授業の最終課題として、グループで企業を1社選び、その企業の事業環境、競争優位性、今後の方向性について、ポスター及びレポートを作成するという作業を行いました。最後にみんなで作ったポスターと一緒に教授と写真撮影をした様子が以下となります。

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Benchmarking Course

Benchmarking CourseはGlobal MBA独自のクラスでして、Silicon ValleyやNew York(本年は10月に訪問予定)の企業を訪問し、その企業のStrategyや現在直面しているChallengeについて、Managementや従業員の方から生の意見を学ぶという内容になっております。今回は、2日間かけて、Hewlett-Packard, Fuji Film, SK Hynix, Airbnb, Uber, Booster Fuelsの6社を訪問しました。Hewlett-Packard, Fuji Film, SK Hynixの3社については、Technologyが急速に発達し様々なビジネスモデルが生まれる中で、旧来の製造業ビジネスからどう脱却するかという問題意識を持っており、それぞれサブスクリプションの導入、SVのスタートアップとの協業等、様々なアプローチを用いて企業の持続的成長を実現しようしていることを学びました。Airbnb, Uberの2社に関しては、SVを代表するTech企業として、事業規模拡大に関する今後の戦略について話をして頂きました。Booster Fuels社は、Series Cのスタートアップ企業でして、CFOやCBOの方にご登壇頂いて、スタートアップ企業経営における様々な観点でのお話を聞くことが出来ました。これら6社の訪問を通じて感じたこととして、SVの企業はいずれも強い企業理念や、ビジネスを通じて解決する社会課題を明確に持っているということが印象的でした。また、その反面として、収益性の向上と企業理念の追求の両立というジレンマを解決する必要があることも強く感じました。

 

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Sil icon Valley Sessionの報告はここまでとさせて頂き、次回からはRossの本拠地、Ann Arborでの生活、授業についてお伝えさせて頂きます。