ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

(クラブ活動) Auto & Mobility Club紹介

こんにちは、Full-Time MBA1年生のJ.Tです。
今回は私が入っているAuto & Mobility Club(AMCAR)について紹介したいと思います。

 

クラブ活動概要

・Rossのクラブ活動概要については過去の記事で紹介済みですが、AMCARはProfessionalクラブの一つで、(1)自動車/モビリティ業界への就職活動サポート (2)最新のトレンドについてのEducation Sessionなどを行っております。私自身は米自動車業界就職の希望はありませんが、新卒以来、自動車業界で働いており、CASE(Connected/Autonomous/Shared/Electrification)と呼ばれる自動車業界の大変革のなかで新たに生まれるビジネスに関心があり、参加しております。

 

・(1)の就職活動については、ミシガンという土地柄、繋がりの強いGM、FordといったTraditionalな自動車メーカーだけでなく、TeslaやRivianといった新興メーカー、Alphabet傘下のWaymo等、モビリティ分野に進出したBig Tech、モビリティ分野に特化したVenture CapitalにもRossから人材輩出しており、むしろ後者の方が学生の関心は高い印象です。

 

・(2)のEducation Sessionについては、後述するFuture of Mobility Conferenceを毎年開催している他、MCity(ミシガン大学キャンパス内での自動運転プロジェクト)やMay Mobility(ミシガン大学の自動運転研究チームによるスタートアップ、19年にトヨタ自動車が出資)の見学や公共政策/都市計画等の他スクールと合同勉強会を予定しております。

f:id:japanmichiganross:20201115020821j:plain

MCity Test Facility (North Campus内にあります)

 

Future of Mobility Conference

・毎年11月に自動車/モビリティ分野のキーパーソンを招いてパネルディスカッションや講演を行っております。昨年、私がキャンパスビジットした際はLarry Burns (GMでR&Dを統括していた元副社長。自動運転の歴史について"Autonomy"という本を出しており、「イノベーションのジレンマ」のクリステンセンのコメントが帯の日本語版も出版されてます。)が講演者でした。

 

・今年はBlack Lives Matterやコロナによる格差の拡大といった社会背景を踏まえ、" Mobility as a Driver of Equity: Understanding Equality of Access Based on Income, Gender, and Race"をテーマに(1)ケースコンペ(2)パネルディスカッション(3)キーノートスピーチ(→講演者都合で延期)の三本立てでオンライン開催されました。

・(1)ケースコンペは「コロナで大きな影響を受けた公共交通に依存せざるを得ない低所得者層の課題をどうモビリティは解決できるか?」をテーマに、Ross, MIT, USCなどから4チームがアイデアを競いました。

(私は先に応募していたMicrosoftのケースコンペと時期が被ることを懸念し見送りましたが、結局Essayで落とされてしまったので、チャレンジしておけば良かったと後悔!来年は是非、出場したいと思います。)

 

・(2)パネルディスカッションは自動車業界のマネジメント層に多い"Car Guy"という言葉が象徴的なように、他の業界に比べて女性進出 (あまり好きな言葉では無いですが…)が遅れている自動車/モビリティ業界で活躍する女性が登壇し、Gender Equityについて議論がされました。自動車メーカーの衝突試験は男性をモデルにした模型で行われる為、実際の衝突事故時の死亡率が女性の方が17%高いという事例が紹介され、自動車業界の"Standard"を見直していく必要があるという話が興味深かったです。

f:id:japanmichiganross:20201115020654p:plain

パネリスト(VC、スタートアップ、研究者、Detroit市など様々なバックグラウンド)

AMCAR以外にも色んなクラブがあるので、受験生の方は興味のあるクラブのメンバーにReach outして詳しい話を聞いてみると良いかと思います!