ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Ann Arborでの運転免許取得

こんにちは!Global MBAのTomoです。

Ann Arborに渡航してきてまもなく1年、国際運転免許の有効期限が切れそうになったので、先日米国の運転免許証の取得にトライしてきました!ダウンタウンでの一人暮らしならともかく、郊外or家族連れならほぼ確実に車があった方が生活が充実しますので、そのために必要な運転免許証の取得方法につき、私の経験をシェアさせてもらおうと思います!

 

1.取得手順

ミシガン州での留学生の運転免許の取得手順は以下の通りです。

①Letter of Ineligibilityの発行 @ Social Security Administration (SSA)

②日本の運転免許証の翻訳

③学科試験 @ Secretary of State (SOS)

④実技試験 @ Driving School

⑤免許証発行手続き @ Secretary of State (SOS)

私はだいぶ効率よく予約が取れたので、①から実際に免許証を受け取るまでだいたい1か月程度で完了できました!それぞれの内容について説明していきます。

 

2. Letter of Ineligibilityの発行

通常米国で運転免許証を発行する際には、Social Security Number (SSN)という日本のマイナンバーみたいなものが必要になります。ただ、米国内での就労ができないFビザの留学生およびその家族に関しては、このSSNを発行してもらうことができません。そのため、SSNを管理するSocial Security Administration (SSA)で、「私はSSNを発行する資格がありません」という証明書を出してもらう必要があります。

Ann ArborのSSAはこちらにあります。

 

SSAに行く際に必要な持ち物は以下の通りです。

①パスポート

②I-20

窓口についたら係の人に「Letter of Ineligibilityを発行したいです」と伝えれば順番をとってくれると思います。

なお、発行された文面には「これはSSNの資格がないことを証明するものではない」と書いてあってドキッとすると思いますが、この書類でちゃんと免許書発行までいけるので安心してください。

 

3.日本の運転免許証の翻訳

こちらは正式な翻訳業者に依頼して文書を作ってもらう必要があります。私はAnn Arborにあるこちらの業者にお願いしました。

リンガサイエンス(http://www.linguascience.com/ja/licenses/

免許証の両面の写真と読み仮名など、必要な情報をメールで送るだけで対応してくれます。依頼後にドラフトの確認があり、料金支払い後に原本が郵送されます(急ぎの場合は事務所まで取りに行ってもいいそうです)。

 

4.学科試験

ここまで準備ができたら次に学科試験を受けます。学科試験は役所に当たるSecretary of State (SOS)で受験することができます。Ann ArborのSOSはこちらです。

 

(余談ですが、ショッピングモールのだいぶ奥の方にあるので、意識しないとどこにあるかわかりにくいと思います。事前にストリートビューで見ておくと安心かもしれません。)

学科試験受験の時には以下の書類が必要になります。

①Letter of Ineligibility

②日本の運転免許証原本(国際免許証ではないので注意!)

③日本の運転免許証の翻訳

④パスポート

⑤最新のI-94を印刷したもの

⑥現住所を証明するもの2点

ここで問題になりやすいのは⑥です。電気・ガス・水道などの公共料金の支払い明細が確実なのですが、On Campus物件に住んでいる場合は全部家賃に含まれているため手元にないと思います。私はクレジットカードの送り状と自動車保険の加入証で乗り切りました。

学科試験そのものについてですが、まず重要なポイントととして日本語で受験可能です!いちいち交通用語を英語で覚えなおす必要がないので、これはかなりありがたかったです。

内容としても一般常識レベルのものが多く、こちらならではの数字(制限速度とか車間距離とか)さえ頭に入れておけば、そう難しいと感じることはないと思います。ただ、日本の運転免許の学科試験と同じく、ちょっとクセのある質問の仕方をされる時があるので、そこだけは慣れが必要かもしれません。練習問題については英語版はミシガン州政府のサイトから、日本語版もググれば出てきますので、探してトライしてみるのがいいと思います。

当日の流れとしては以下の通りです。

⓪事前にSOSのサイトから受験の予約をとる

①受付番号をもらって順番を待つ

②カウンターで申請書類チェックと視力検査を受ける

③学科試験を受ける

④合格したらカウンターへ報告し、実技試験の受験許可証を受け取る

 

学科試験はタッチパネル式のPCで回答することになっており、所定の合格数に達した段階で試験終了となり、最後の問題まで回答する必要はありません。時間制限もないので自分のペースで回答することができます。

 

5.実技試験

学科試験が終わったらいよいよ実技試験です。実技試験は民間のDriving Schoolに委託されており、自分で予約を取って受験しに行くことになります(学科試験合格時に近辺の受験場所のリストを受け取ることができます)。また、自分の車で受験することができるのも特徴です。

 

実技試験受験の時の持ち物は以下の通りです。

①実技試験の受験許可証

②パスポート

③日本の運転免許証(+翻訳も)

④受験する車の登録証(Michigan Registration)

⑤受験する車の自動車保険証書

(④・⑤は車に常備しないといけないことになっているので、常にダッシュボードに入れておく方がよいです)

 

実技試験は大きく分けて3セットあり、①車の動作確認、②駐車試験、③路上試験に分かれています。

①車の動作確認では、ランプやブレーキなどが正しく動作するかどうかの確認を受けます。

②駐車試験では、コーンで区切られた範囲に前方駐車、後方駐車、縦列駐車で停められるよう指示されます。縦列駐車は結構ギリギリのスペースに停めることになるので、事前に練習しておくことをお勧めします。

③路上試験では市街地・住宅地・高速道路を含むルートを試験官の指示に従って走行します。また、走行途中にカーオーディオの音量を調節するよう指示されたり、「対向する車がセンターラインを越えてこちらに向かってきたときにはどうする?」といった質問に対して回答することが求められます。

 

上記の試験がすべて終了すると、試験官からレビューコメントをもらい、合格の場合は合格証書に試験官がサインをして渡してくれます。

 

6.免許書発行

実技試験に合格したら免許書発行に向かいます。手続き場所は学科試験を受けたSOSで、こちらも事前予約をすることをお勧めします。

持ち物は実技試験の合格証書+学科試験の必要書類です。

カウンターで必要書類を渡し、写真を撮影して手数料($25)を支払ったら手続き完了です。免許証は2週間程度で自宅に郵送されます。

 

 

以上がAnn Arborでの運転免許の取得方法になります。日本とは車線と運転席が反対ではじめは苦労すると思いますが、Ann Arbor近郊には車で回るべきスポットがたくさんあることから、車があるだけでAnn Arbor生活が何倍にも充実したものになります。

もしRossへ入学された際には、ぜひこの記事を参考に免許取得にもトライしてみてください!