ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

Jtrek2023 - 総勢115名!撮れた集合写真は1枚だけ

皆様こんにちは、FTMBA のKです。5月14日から約1週間、FTMBAの日本人学生にとって一大イベントである「Jtrek」がコロナを経て3年ぶりに開催されました(前回の様子はこちらこちら)!今回は3年振りの開催ということもあり、実に総勢115名(幹事団の8名含む)の大所帯となり(Rossが主催したJtrekでは過去最高)、山あり谷あり、笑いあり涙あり(?)の思い出深い旅となりました。

今回の投稿では「今回のJtrek の概要」、「気を付けたこと」、「大変だったこと/学んだこと」、「良かったこと」について紹介できればと思います。

 

115人全員で揃うのが難しく、これが唯一獲れた集合写真です@奈良


1. 今回のJtrekの概要
今回の大まかな行程は以下の通りです。
Day1-3 京都(一部参加者は広島へ)
Day4 奈良、大阪
Day5-8 東京
(※Day1,8は移動を含む)

Day1-3 京都(一部参加者は広島へ)
アメリカ、他アジア諸国、日本に先入りしていた参加者が続々と出発の地、京都に集まり、初日はオプション参加型のウェルカムディナーで幕を開けます。115人中、80人近く参加しました。

そして、初日から旅の疲れもあるから解散かな、、と思いきや、「Lets do KARAOKE!!!」という声とともに40人ほどが夜の京都の街へ。飲み足りてるはずですが、そんなの関係ない。ビッチャーがどんどん空く感じ、社会人3年目以来の感覚でした。

翌日からは京都の街を散策しました。着物を着ての金閣寺訪問、川床での食事、お茶体験、日本酒の酒蔵見学などなど、日本の伝統文化を知ってもらう機会を多く設けるように意識しました。フリータイム中はお土産屋さんで買い物をしたり、飲みに行ったり、マックを食べたり、抹茶スイーツを堪能したり皆思い思いに過ごしました。

Day4 奈良、大阪
京都散策のコンセプトを踏襲し、奈良に伝統文化(東大寺)と鹿を見に行きました。人懐っこい鹿に皆が鹿せんべい買ったのまでは良かったのですが、その直後から鹿の群れが鹿せんべいを求めてJtrek参加者を追いかけまわすという事態に発展しました。楽しさと恐怖が入り混じった声が聞こえる中、一行は東大寺へと向かい、米国の建国よりも長い間存在している木造建築に息をのみました。

その後は大阪へ向かいます。道頓堀を散策し、お昼を食べ、大阪城を見学しました。雰囲気が一気に都会になり、参加者にとっては少しの移動で景観がガラリと変わったのが印象的だっと思います。

Day5-8 東京
東京へは新幹線で移動しました。「115人ダイヤ乱さずにどうやって移動させるんだよ、、」という不安しかありませんでしたが、ツアーガイドさんが東京から助っ人で前日京都入りをし、圧倒的な引率力を発揮してくれたおかげで、全員を見事に新幹線にダイヤを乱すことなく乗せることが出来ました。

東京では、より「今」の日本を体験してもらうべく、多めの自由時間、東京スカイツリー、チームラボ、渋谷散策を中心に行程を組みました。中でも多くの参加が向かったのはユニクロ銀座のフラッグシップストア。機能性ウェアやアニメコラボ商品を買ってその場で着ており、改めてユニクロの機能性ウェアに加えて、ソフトパワーの存在感の大きさを感じました。一方で、まだ伝統文化に触れてみたいという参加者には相撲観戦、合氣道体験、箱根訪問などの個別ツアーを組みました。

最終日は屋形船で宴会を行いました。夜景とお酒とご飯を楽しむ傍らクイズ企画などを行い事が順調に進む中、「あと少しで終わりだ、、」という時に、参加者一同から幹事団一人一人に対して感謝の手紙をもらうというサプライズが有りました。皆からは、「本当に楽しかった。最高の思い出。」、「旅を楽しんでもらえるように色々工夫してるのが伝わってきて、感謝している」、「今まで参加したRossのトレックの中で圧倒的に一番良かった」などなど温かいコメントを頂き、半年以上かけて準備してきて本当に良かったなと思う瞬間でした(当然ながら、屋形船の後はカラオケに行きました)。

 

 

記憶に残る楽しい体験、旅でのハプニングだけでもまだまだ書けるのですが、旅の記録はここまでにして、次からはちょっと真面目に、Jtrekを通じて感じた事を書きたいと思います。


2. 気を付けたこと

  • 行程のバランス… 折角日本に来てもらうのであれば何か学んで行ってもらいたい、一方で、団体行動ばかりでは日本の良さを感じ切れてもらえないと思い、学びor体験/Fun or 真面目の観点からどのアクティビティのを含めるのかについて議論を重ね、旅程を組みました。欲を言えば企業訪問なども行いたかったのですが、予定が合わず、今回は見送りとなりましたが、結果としてバランスの良い旅程を組めました。
  • 役割分担… 旅行の実行には旅程以外にも参加者とのコミュニケーション、旅程内でのコンテンツ、ファイナンスなど様々な役割が有る中、お互いがお互いを信用し、企画実行を行う必要が有りました。この点に対しては、早くから各自が意識をもって取り組んだ甲斐もあり、もちろん山あり谷ありでしたが、チームワークをうまく発揮することが出来たと思いました。

3. 大変だったこと/学んだこと

  • 食事制限が大変…Vegan, Vegetarian, Gluten Free, Only no beef, No Shellfishなど、様々な食事制限に応えつつ、特に団体食で、全員の要望を満たすのは本当に大変でした(というか、不可能に近いです)。日本では食文化の性質からも、食事制限に対する意識が米国ほど高くなく、Gluten Freeの参加者に普通の醤油(小麦を含む)が出される事態が発生するなど、その場での柔軟な対応力が求められました。
  • 知見が略無い中でのスタート…幹事団一同、大所帯の旅行を企画した経験もなく、コロナによって蓄積されていたノウハウが無い中でのスタートとなりました。幸い過去のJtrekの資料が豊富にあったため、資料を基に実行プランを作成し、不明点を消していくことが出来ましたが、使いやすいTシャツ業者を探すのに時間がかかってしまったり、現地での最適なコミュニケーション方法については他のTrekに参加して学ぶなど、工夫が必要でした。

4. 良かったこと

  • (知り合いのレベルを超えた)仲間が増える…普段共通の話題が無い人とも、日本という共通の話題が生まれたことにより、確実に仲が深まりました。秋学期の授業、ソーシャルイベント含め、(2年目だということもあるかもしれませんが)より気軽に参加できるようになった気がします。
  • リーダーシップを経験…チームが一丸となり、責任をもって遂行しないと成立しない企画かつ、動く金額が大きいイベントの為、幹事団全員が自分の担当箇所について確りとリーダーシップを発揮し、全体感を共有することでJtrek中も、突発的トラブルに対して全員が柔軟に対応することが出来ました。
  • 考え抜く機会だった…「自分だったら日本のどの部分を紹介したいだろう?どう感じてもらいたいだろう?」と各自が考え続けた企画だったと思います。その中で、幹事として予想通りうまくいったこと(カラオケ、川床など)と予想と違ったこと(想定以上の食事制限の難しさ、曇りで山が見えなくても良いので富士山を見てみたい)が分かり、外から見た日本についてより考えを深めることができました。

5. 最後に

企画、実行は本当に大変でしたが、やってよかったの一言に尽きます。もしJtrekを開催できる機会が有れば、ぜひ前向きに検討してみてください。日本経済は失われた〇〇年と言われ続けていますが、実行を通じて日本の良さを改めて認識するとともに、ビジネススクールで学ぶスキル(リーダーシップは当然ながら、マーケティング、コミュニケーションなども)を実践できる素晴らしい機会だと思います。