ミシガン大学MBA日本人ブログ

ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス在校生、卒業生の日頃の生活や学習内容などを紹介していきたいと思います。

米国就活 現地ネットワーキングについて

こんにちは!Class of 2022のS.Sです。Ann Arbor生活も2年目が始まりMBA生活も折り返し地点にきております。まだ卒業まで半年以上ありますが、結構寂しいものです。

さて、本日はそんなMBA生活で私が労力の7割程(笑)力を費やしていた米国就活、特にネットワーキングについて、記載したいと思います。

 

目次: 

  1. ネットワーキングとは
  2. オンキャンパスネットワーキング
  3. オフキャンパスネットワーキング

 

1. ネットワーキングとは

日本の新卒就活ではOB訪問が一番近いものになると思いますが、アメリカでは特に就活生が注力して取り組みます。大学の卒業生や友人・家族のツテなどあらゆる人間関係を活用して、少しでも内定取得に近くために日々メールの送付やLinkedInのメッセージの送信を試みます。会社によって事情は異なりますが、社員のreferral (紹介状)をもらうことでリクルーターの目にresumeが止まりやすくなったり、インタビューの過程が短くなることもあるので、重要な要素になります。International生、特にアジア出身の学生はあまりネットワーキングに慣れていないため、苦手意識が高い学生が多いです。

 

2. オンキャンパスネットワーキング

オンキャンパスとは大学側にRossの学生を求めて企業が訪問する就活のあり方です。そのため、卒業生や社員とのcoffee chatの機会を企業側が準備してくれます。CDOのwebsiteにいくつか枠が設けられ、予約開始の時間になるとclick raceと呼ばれて一斉に予約が始まります。特にコンサル等の競争率が高い企業に対しては開始から1-2分で枠が埋まってしまう場合があるので、少しでも早いネット環境を整えて臨むことが大切です。一方で、毎年一定数Ross生が採用されるのでLinkedInで検索すると結構な人数を見つけることができます。

 

具体的な手段: 

在校生(MBA2)へのリーチアウト

一番王道なパターンです。所属するclubやFACTグループのMBA2にsummer internの経験について聞きます。就活を経験した先輩方は頼りになりますし、ほぼ100%時間を割いてくれます。私も準備した質問を拙い英語で聞いていったのですが、丁寧に聞いてくれただけでなく、親身になって相談に乗ってもらいました。貴重な繋がりなので是非活用ください。

LinkedInでのリーチアウト

Big techやコンサル、Investment banking等の就活の場合、LinkedInでリサーチすると卒業生がたくさんいらっしゃいます。人数が多いので大企業であれば希望するroleが1,2人は見つかる可能性が高いです。卒業生の場合はLinkedInのメッセージよりもumichのメールを定期的に見られている方が多いので、お名前を見つけたらメールでリーチアウトするのがお勧めです。(LinkedInはmessage送付に毎月制限があります) メールの最後にGo Blue!と記載することも忘れずに。

 

3. オフキャンパスネットワーキング

オフキャンパスとはそもそも公式にMBA生の採用枠を設けていなかったり、設けていてもCDOに情報が記載されない企業への就職活動になります。この場合、ネットワークングの難易度がぐんと上がります。Rossの卒業生が在籍していない確率が高く、メールやLinkedInメッセージの返信確率が80%-100%から10%程に下がります。オフキャンパスで繋がりを増やすためには、できるだけ相手との共通点を見つけて心の距離を近づけることが有効な気がします。

 

具体的な手段: 

LinkedInで検索からのcold message

王道ですが、返信率が圧倒的に低いため精神的なダメージが一番大きいです。LinkedInでLocation:US, School: University of Michigan Ross, Company: xxxxxを選択肢し、自分の希望するpositionに近しい人を見つけメッセージを送付します。内容は簡潔に。15分程の時間でもいいので、あなたのcompany/roleについて知りたいという熱意を伝え送信。なかには返信をしてくださる優しい方もいらっしゃいますが、多くの場合スルーまたは経歴だけ見られてスルーのパターンがあります。

MBA生から紹介してもらう

少し変則的ですが、こちらの手段も有効です。Cold messageに比べて本人との繋がりがあるので、返信確率も高いです。アメリカ人は同じclassの同期やMBA2に意外と遠慮なくお願いしている印象がありました。(もちろんある程度親しくないとダメです) 私の場合、summer internshipは親友の姉の友人(もはや関係がほとんどない)に紹介してもらい、そこからsingapore officeのhiring manager, US HQのhiring managerに繋いでもらったので、Bパターンでした。Rossの学生は本当に優しく協力的な人が多いので、時には周りにサポートをお願いするのも大切だと思います。

外部イベントで知り合う

こちらも有効な手段です。アメリカでは定期的にテーマ別(Technology/Auto/Healthcare)で大規模なイベントが開催されています。イベントによっては参加者どうしのネットワーキングの機会が設けられているため、全く接点のない人と知り合うチャンスです。同じテーマに興味があるということだけでも話をしてくれる確率が高くなります。所属するclubにてAVPまたはVPのポジションを担っていると尚良しです。

 

以上、米国就活は心が折れそうになることが多々ありますが、心温かい卒業生との出会い/全く分野の異なる面白い人との繋がり/自分を売り込む力/コミュ力を上げるいい経験になるため、是非ネットワーキングに挑戦ください。

またこれまでご支援をいただきました卒業生の皆様には感謝申し上げます。